カクレクマノミの特徴|飼育方法、寿命、販売価格は?

マリンアクアリウムといえば、昔から変わらない人気の本種を思い浮かべる人がとても多いと思います。やはりディズニー映画「ファイディング・ニモ」の影響はとても大きいですね。

 

カクレクマノミとは?

色などの特徴

カクレクマノミの特徴は鮮やかな赤い体に白の縦じまが入っている事でしょう。顔つきも可愛いです。泳ぎ方にも特徴があり、体全体をうねらせるように泳がせる姿がとても印象的です。

何よりもイソギンチャクと共生している姿がとてもかわいらしいですよね。本種の変わった特徴のひとつに、集団で飼育をしないとオスとメスが出来ない事があげられます。

 

5匹以上のグループの中から一番大きい個体がメスになります。そして、その次に大きい個体がオスになります。もし、一番大きいメスの個体が死んでしまった場合、二番目に大きいオスの個体がメスになり、三番目に大きい個体がオスとなります。

そして、それ以外の個体は性別を持たず、未性別となってしまうのです。面白い個性を持っています。

 

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種類

クマノミと言われると本種を思い浮かべる方が非常に多いと思うのですが、本来クマノミとは、カクレクマノミ以外にいる、クマノミを指すのです。

本来のクマノミは、赤くなくどちらかと言えば黄色っぽい体色を持ち、やがては黒くなっていきます。これがクマノミとカクレクマノミの一番の違いと言えます。

その他にもカクレクマノミとよく似ていますが、白の縦じまの周りが黒く縁どられる特徴を持つクラウンアネモネフィッシュや、縦じまが一本しか入らなく、メスとオスの体の大きさが全然違うハマクマノミ、体が真っ黒でヒレが黄色いホワイトチップアネモネなどの多くのクマノミの仲間がいます。

 

 

販売価格

1匹1,500円程からという所でしょうか。淡水魚に比べると繁殖が難しかったり、そもそも繁殖方法が確立されていない事が多いので、値段が高くなりがちですがクマノミは割とブリードが進んでいるので、それでも値段は安い方です。

カクレクマノミは通販で買う事と実際に店舗で買う事の差が少ないように思えます。状態もある程度統一されていますし、値段もある程度統一されています。

近場に海水魚を扱っているような店舗がある場合は店舗で買っても良いかもしれません。

 

 

寿命

多くの海水魚にいえる事ですが、寿命が定かではないです。上手に飼育出来る人だと、20年という事もありえます。

しかし多くの方が5年から10年程で飼育を終える事が多いのではないでしょう。カクレクマノミの飼育自体は難しくはないのですが、野生で採取した個体だとそもそもいつ頃に生まれてるかわからないからです。

 

 

カクレクマノミの飼育方法

水質・水温

海水魚は基本的にサンゴ砂を使う事になると思いますので、アルカリ性です。

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水温は26度前後で飼育をする事が多いと思いますが、比較的丈夫な海水魚になるので急激な温度変化でなければ耐えてくれる事が多いです。

 

 

水槽

飼育をするにあたって海水魚は設備がどうしても大型化してしまいますが、カクレクマノミだけの飼育であれば45㎝程の水槽でも上手に飼育出来る人が多いのではないでしょうか。それでも飼育出来る数はそこまで多くはありませんが…。

余裕を持って飼育をするなら60㎝水槽以上で飼育をした方が良いのではないでしょうか。水槽に余裕を持つこともそうですが、出来ればろ過機もしっかりとしたもの、上部フィルターや外部ろ過機をつけて水を綺麗にしてあげた方が良いです。

 

 

餌の与え方

クマノミの餌はひかりのメガバイトレッドや、定番のシュアーが良いと思います。カクレクマノミは餌付けに苦労するような種類でもないので、餌は食べてくれれば割となんでもよいと思います。

栄養の偏りが気になる飼育者は時々メガバイトのグリーンをあげたりして、栄養のバランスを取っているようです。(レッドは雑食性の餌に対し、グリーンは草食魚向けの栄養価)

 

 

混泳の相性

カクレクマノミは海水魚の中では比較的混泳のしやすい種類です。同じスズメダイの仲間でもクマノミ亜科以外であれば混泳は成功する事が多いでしょう。

ただ海水魚は1匹1匹の性格が違う事が多いので、気の強い個体であれば同じスズメダイ科の仲間は避けておいた方がよさそうです。

混泳において気を付けた方がよいのは、カクレクマノミと一緒に泳がせることが多いイソギンチャクの方です。気がついたらイソギンチャクに食べられていたなんて事がないようにしましょう。

 

 

繁殖

カクレクマノミの繁殖の難易度はかなり高くなりますが、絶対的に無理という事はありません。お店でペアとして売られている物を手に入れても良いですし、グループで飼育してみても良いです。

しかしグループしてオスとメスを作り出すとなると時間はかなり必要になります。ライブロックなどに卵を産み付けますが、基本的に生まれた卵はオスの親がお世話をします。

 

その状態が1週間程経つと部屋を暗くしてあげるとふ化をして稚魚が生まれてくることでしょう。生まれた稚魚は別な水槽にいれてあげるか、繁殖用のボックスにいれましょう。

なによりも餌に苦労する事が多いと思いますが、口のサイズが小さいのでワムシを用意します。水流には気をつけてください。

 

ふ化したての頃はヨークサックと呼ばれる栄養の袋みたいな物を腹部につけていますが、4日もたてばワムシを捕食出来る大きさになります。8日もすぎると親とほとんど変わらない見た目になります。

丁寧に飼育をしていけば、いずれはコツを掴めるかもしれません。

 

 

まとめ

カクレクマノミはとてもかわいいですし、水槽の主役になってくれます。一度は飼育をしてみても良いのではないでしょうか。

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