スミレヤッコの飼育方法|混泳、販売価格は?

小型ヤッコの中でも特に人気が高く飼育難易度の高いのがスミレヤッコ。本種を上手に飼育出来れば一人前のマリンアクアリストを名乗ってもよいでしょう。

 

スミレヤッコとは?

特徴

生息地はフィリピンで、大きさは10㎝程度になると言われています。サンゴ礁域や岩穴などにペア、もしくは単独で住むと言われています。

スミレヤッコの特徴は頭部と体に広がる深い青色と胸ビレ当たりの鮮やかな黄色からくる強烈なコントでしょう。

また尾ひれにも模様があり、見れば見るほど美しく、アクアリウムが好きな人は絶対に欲しいと思ってしまうことでしょう。マリンアクアリウム好きなら誰もが夢見る海水魚です。

 

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寿命

スミレヤッコの寿命ですが、5年から7年前後になるようですが、実際のところはもっと短くなる可能性が高いです。病気になったり、餌付かなかったりして水槽に導入してからの維持が難しいからです。

1年飼育出来ただけでも凄いくらいですので、寿命まで生きてくれる事は非常にまれなのではないでしょうか。

 

 

販売価格

スミレヤッコの価格についてですが、さすがに飼育も難しいだけあって15000円から20000円程度になります。

時期も限定されていて、年中入荷しているわけでもないので、タイミングが合わなければ飼育をする事自体も難しくなります。

 

 

スミレヤッコの飼育方法

出典:アクアライズ

水温と水質

スミレヤッコの水温ですが、22度から26度程度です。スミレヤッコは低水温を好むため、オートヒーターでは調整が出来なく、逆にヒーターを抜いてしまうと低水温すぎる可能性があるので、しっかりと水温を調整できる物を買いましょう。

水質の方もデリケートで水質が整っている水槽で導入をしないと失敗してしまうため、水質はしっかりとチェックをした方が良いです。

 

 

混泳

スミレヤッコの混泳については、ほとんど混泳は出来ないと考えた方が良いです。というのも性格的にも非常に神経質で臆病であり、他の海水魚が導入されるとそのまま表に出て来なくなってしまいます。

うまく混泳が出来てる水槽もあると思いますが、初心者の方に混泳はおすすめ出来ません。混泳の相手によく選ばれるのが、同じように臆病な性格であるシマヤッコです。

ヤッコ同士の混泳は難しいのですが、スミレヤッコとシマヤッコの組み合わせに限ってはうまくいくパターンが多いようです。

 

 

サンゴとの相性

スミレヤッコのサンゴとの相性ですが、もともとサンゴ礁域に住んでいるだけあり、ソフトコーラルとの相性は良いようです。

ハードコーラルの相性に関してはまちまちで、食べてしまう個体もいるようなので、ハードコーラルの場合は様子を見ながらの混泳になるでしょう。

 

スミレヤッコは海水魚との相性が悪いため、サンゴとの混泳を行っている方が非常に多くサンゴとスミレヤッコやシマヤッコの組み合わせで遊泳させています。

サンゴとの組み合わせだとスミレヤッコに対しても脅威にならないため、色々な組み合わせが楽しめるのではないでしょうか。赤いサンゴを入れるとスミレヤッコと色味がまったく違うので水景としてインパクトのあるものが作れることでしょう。

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水槽

スミレヤッコの飼育に必要な水槽の大きさは60㎝程度になります。小型水槽でも飼育は可能ですが、スミレヤッコが非常にデリケートな生き物であることからおすすめ出来ません。

60㎝の水槽で水質をしっかりと管理したうえでサンゴとの混泳を楽しむのが一番無難なやり方でしょう。

大型水槽で楽しむ方法もありますが、スミレヤッコよりもサンゴの飼育がメインになってしまうため、中型水槽であればスミレヤッコ、大型水槽であればサンゴというようにどちらを見てほしいかによって水槽の大きさを使い分けると良いと思います。

 

 

餌の与え方

スミレヤッコの餌に関してですが、詳しい食性がわかっていなく、色々な物を与えながらの試行錯誤をしながらの飼育になるでしょう。

人工飼料に餌付かせることも非常に難しく、導入していきなり人工飼料を食べる事はまずないと思っても良いです。

 

水槽内に海藻を入れたり、ホワイトシュリンプを入れたりコペポーダを入れたりして、どれが反応をしているか見極めてください。

よく食べる物を発見したら、まずはしっかりと食べてから人工飼料にゆっくりと切り替えていく形を取ると良いと思います。

色々な餌を導入していきながら、水質の維持をしなければなりません。水換えを怠らないようにしつつ生物ろ過もきっちりと行いましょう。

 

 

なりやすい病気

スミレヤッコの病気について、さすがにデリケートなだけあって、病気になりやすいです。水質の低下でも当然のごとく病気になりますが、水温の変化等でも病気になります。

ストレスをかかえやすい部分も関係していて、すぐ弱ってしまいます。特に白点病に関しては、水槽導入初期にはほとんどかかりますし、調子が悪くてもすぐに感染します。

広々とした水槽で悠悠自適に飼育をする事で病気にかかりにくくなりますが、それでも油断はできません。日常の管理に手を抜かないようにしましょう。

 

 

 

まとめ

非常に難しい個体ですが、飼育をしてみたいと思えるほどの美しさを持っています。

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