シマドジョウの飼い方|繁殖、混泳、餌の与え方は?

川で遊んでいるとよく泳いでいる姿を見かけるシマドジョウ。

古くからペットとしての人気も高くホームセンターやペットショップで販売されることの多い馴染み深い観賞魚です。シマドジョウの気になる飼育方法や寿命などお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

シマドジョウの特徴とは?

出典:金魚飼育日記

本州や四国など国内に広く分布している日本固有種のドジョウです。日本に生息している種類なので飼育水に適応しやすく最も飼いやすい観賞魚の一つといえるでしょう。

地域によってはササドジョウやスナメなど様々な呼び名が存在しているのでややこしく感じますが、日本産のドジョウは飼育方法がほとんど変わらないのでどの種類でもこの記事でご紹介する情報が活用できます。

 

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販売価格

シマドジョウの販売価格は約500~800円です。食用として流通している個体であればもう少し安価で入手することができるでしょう。

ペット用や食用など目的は違っていても観賞魚として飼育することができます。

 

寿命

シマドジョウの平均的な寿命は約3年です。上手く飼育すると6年ほど生存可能なようですが、個体によって寿命は異なりますので全てが長生きするとは限りません。

ちなみに野生下だと1~2年程度と言われています。

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ペットとしてのドジョウの飼い方

飼育方法

シマドジョウは10cm前後までしか大きくならないドジョウなので30cmキューブ水槽のような小型水槽で飼育を始められます。本種は砂に潜ることが多いので厚く底床を敷くようにしてください。

底床は可能なら田砂や硅砂など水質に影響しないか弱アルカリ性に傾ける作用のある細かいものを使用します。鋭利な角のない大磯砂や砂利のような大粒の底床でも管理することは可能です。

 

ただしソイルは泥を巻き上げてしまい鑑賞性を損ねてしまうのでお勧めしません。水質は中性から弱アルカリ性の硬水で管理することが望ましく、ミネラルウォーターを活用しても良いでしょう。

水温に関しては北海道のような氷点下にまで気温が低下する地域でなければヒーターの必要はありません。また高水温にも強いのでクーラーを稼働させることもないでしょう。

 

水槽内には石やパイプなどで隠れ家を設置して鉢植えにマツモやアナカリスを植えて置いておくとストレス緩和に効果的です。底床に直接植えてしまうと頻繁に抜けて浮いてくるので小さな容器に植えてシマドジョウがいたずらしないように工夫しましょう。

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本種は飛び出しやすい体型をしているのでなるべく隙間ができないように水槽に蓋をするように心掛けてください。

飛び出しそうな隙間があるにも関わらずフィルターやチューブが邪魔をしてしまう場合はラップで埋めると解決されることが多いでしょう。ただし密閉してしまうと水質悪化や酸欠状態に陥るので空気が入る隙間は確保しておきます。

 

餌の与え方

シマドジョウはコリドラスやクラウンローチに与える沈下性のタブレットを与えることが多いようです。沈下性の餌が無い場合でも時間が経てば沈下していくので手持ちの人工飼料なら何でも問題はありません。

色揚げや大型にするには冷凍アカムシやミジンコなどを与えましょう。給餌頻度は2日に一度3分程度で食べきる量を与えると水質悪化を抑えられて管理しやすくなるでしょう。

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混泳の相性について

シマドジョウは非常に温厚な淡水魚なのでミナミヌマエビのような小型シュリンプとの混泳さえ可能と言われています。ただし大型魚や肉食性の強い魚との混泳は適しておらず捕食されてしまうので避けましょう。

また稚魚や稚エビはシマドジョウの口に入ってしまうことがあるので注意が必要です。

 

初期費用と維持費用

初期費用は2000円もあれば飼育を始められます。本種は生命力が強く日本の環境に順応できるのでバケツに水を張った状態でも飼育することは可能です。

維持費用は月々100円もかからないでしょう。

 

飼育上で気を付けること

出典:房総の淡水魚

スーパーでは安価でシマドジョウが販売されていますが、養殖時にメチレンブルーなどで薬浴させている場合があるので弱っていることが多いようです。またF6以上の近親交配個体は病弱であったり奇形になる確率がとても高く長生きしません。

ただ一般的にドジョウの繁殖は難しいとされており、素人が挑戦しても上手く行かないことが多いので、オークションやペットショップで販売されている個体は野外採集個体である場合が多いので問題にならないでしょう。

 

繁殖方法

シマドジョウは泥の中で過ごすことが多く20~30cmほどの厚さに薬剤が混入していない泥(使い古したソイル)を敷き詰めます。水質はあまりに綺麗すぎると繁殖するまでに時間を要してしまうことが多いので基本的に水換えではなく足し水のみで管理します。

温度が高くなると酸素含有量が低下してくるのでエアレーションを行っておくと安心です。屋内で飼育するよりも屋外で飼育するほうが微生物や太陽光により繁殖条件を満たしやすいので成功する確率は上がるでしょう。

うまくするとワンシーズンに数十匹程度増やすことができるようなのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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