カサゴの飼育方法と種類について

日本では主に食用として流通することが多いため観賞魚のイメージはあまりないカサゴ。実はカラーバリエーションが豊富で姿形は種類によって大きく違っているのでコレクション性が高くマリンアクアリストから根強い人気を誇っています。

水族館で大人気のミノカサゴをはじめボロカサゴやカスリフサカサゴなど特徴的な容姿をしているカサゴは見ていて飽きることはないでしょう。観賞用として流通するカサゴの気になる飼育方法や種類などをまとめてご紹介したいと思います。

 

カサゴの特徴とは?

大きさや生息地

太平洋からインド洋にかけて幅広い地域に生息する魚で最大でも30cm程度なので自宅の水槽でも飼育することができます。積極的に泳ぎ回ることはなく流れに任せてゆったりと遊泳する姿を観察することができるでしょう。

カサゴの背ビレには毒があることで有名ですが、刺されても若干痛みを伴う程度の軽いものなので神経質になる必要はありませんが飼育する際は少し気をつけましょう。

ただしミノカサゴなど一部の種類は強い毒を持っているので事前に調べておく必要があります。

 

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ペットで飼えるカサゴの種類

国内の熱帯魚専門店で購入できるメジャーどころをご紹介します。

 

ミノカサゴ

日本国内でも見られる長いヒレと白黒の縞模様が美しいカサゴです。食性は肉食性ですが人工飼料にも餌付きやすく価格も3000円以下で販売されていることが多いのでお迎えしやすいのではないでしょうか。

水族館や水槽を展示している飲食店などで泳ぐ姿を見たことがある方もいるかもしれませんが、90cm規格水槽から飼育することができるほど簡単に管理できるのでカサゴ飼育の入門種といえるでしょう。

ヒレに持つ毒は強く患部に激痛を伴い体調が著しく崩れることもあるのでお世話をする際は気をつけましょう。気性は荒く人に対しても威嚇してくるほどなので他種との混泳は基本的にできません。

 

ボロカサゴ

こちらも水族館で人気者のカサゴでいたるところに穴が開いているようなデザインをしていることや脱皮の際に皮膚が剥がれ落ちる姿からボロカサゴという名前が付けられました。

色は茶色や暗めの黄色をしているので一見地味な観賞魚と思われがちですが、飼育環境によって体色が変化するので他の魚とは違った楽しみ方を味わえます。

本種は岩の隙間に隠れて過ごすことが多く光量の強い照明との相性はあまり良くありません。価格は1万円以上することが多く定期的に入荷されるお店は少ないでしょう。

 

カスリフサカサゴ

出典:ceppo onlinestore

丸っこい体型とクリっと大きな目を持つカラフルなカサゴです。ヒレに毒はなく威嚇をするよりは逃げるタイプの魚なのでベアタンクのような隠れ家のない環境では飼育することが難しい種類です。

体長は7cm程度と小柄なため30cmキューブ水槽から飼育を始めることができます。ただし人工飼料に餌付きにくいため冷凍餌や生餌を与える必要があるため初心者向きとは言えません。

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キリンミノカサゴ

出典:しゅんじぃの久米島通信 

ミノカサゴはスリムな体型をしていますがこちらは太くガッシリとした印象です。本種は猛毒を持ち合わせているのでベテランアクアリストでなければ危険な種類なので取り扱いには厳重注意です。

また水槽内で遊泳する姿を観察されることは稀で隠れ家にこもってじっとしていることが多いようです。

 

ウルマカサゴ

出典:ボホールでのダイビングはアクアジャーニーへ

主に食用として流通することの多い種類ですが観賞用としても販売されることがあります。流通量は少なく珍しいカサゴなので価格は1万円程度することが多い反面、色合いが地味なので水槽で映える存在とは言い難いでしょう。

全体的に明度の低いピンク色や茶色などライブロックに似た模様をしているので鮮やかな体色を持つ種類とはまた違った魅力があります。

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カサゴの飼育方法

水槽や水温

多くのカサゴは90cm規格水槽から飼育をすることができます。単独飼育であまり大きくならない種類であれば60cm規格や45cm規格の水槽でも飼育することが可能です。

水流はあまり強くならないように工夫をしてください。底床はサンゴ砂やアラゴナイトサンドを使用することが多く、排泄物を取り除くことを考えて薄く敷くと良いでしょう。

 

水温は25℃前後に保つようにして夏季は30℃を超えないようにクーラーや冷房を使用して調節するようにしてください。飛び出し事故の危険性はほとんどない種類なのですが、念のために蓋をしておくと良いでしょう。

水槽にはライブロックや石などを組み合わせて必ず隠れ家となる場所をいくつか作ってあげてください。照明は余り強すぎるものはよくありませんので安価なLEDライトを使用すると経済的で生体にも優しくオススメです。

 

混泳の相性について

いずれもカサゴと混泳できる生体は少なくクリーナー生体として貝類やヤドカリを入れても捕食されてしまうことが多く単独飼育されることが多いようです。

大型魚との混泳はある程度のスペースがあれば可能なようですが、様子を見ながら喧嘩をするようなことがあればすぐに別の水槽で飼育しましょう。

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