アベニーパファーの飼い方|寿命、水温は?

ホバリングしているかのような可愛らしい泳ぎ方を魅せてくれるアベニーパファー。純淡水で飼育できる世界最小のフグとして絶大な人気を博している種類です。

そのためどのショップでも取り扱われているので見た目の可愛さとお求めやすい価格からお迎えしやすいアベニーパファーですが、飼育には少々コツが必要です。

安心してアベニーパファーをお迎えいただけるように気になる餌や水質など知っておくべきことを余す所なくご紹介したいと思います。

 

アベニーパファーの特徴とは?

出典:アクアショップ イブ

大きさや生息地

インド原産の世界最小で知られる純淡水に生息するフグの仲間です。全長は3cm程度までしか成長しないので超小型水槽で飼育できる上に人懐っこい性格をしているので満足度の高いペットとなっています。

生息地では群泳をして身を守りながら生活をしているのですが、集団の中では弱いものがいじめられることもあり複数飼育する際は十分なスペースに多くの隠れ家を容易して逃げ場を作る必要があります。

 

本種は貝類を積極的に捕食する性質があるので水草購入時に付いてきて繁殖してしまったスネールの除去に導入されることも多くあります。

ワイルド個体はテトロドトキシンと呼ばれるフグ特有の毒を持っているとされていますが、流通個体の大半は毒性のない飼育下繁殖個体なので問題ありません。

またアベニーパファーの毒性は非常に弱いので、仮に触れてしまっても肌荒れしてしまう程度です。

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販売価格

アベニーパファーの平均的な販売価格は約300円です。お迎えする際は可能な限り丸々と太った元気な個体を選ぶようにしましょう。

本種は小型で体力がないので一度拒食に陥り痩せてしまうと二度と太らないことが多いのでお迎えする個体はなるべく健康なものを選ぶようにします。

特に熱帯魚専門店でなくても入手することができるのでまずはお近くのペットショップに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

寿命

出典:アクアリストになりたくて

アベニーパファーの平均的な寿命は2年程度です。頻繁に給餌をする必要があるので飼育中に家を長期間留守にしたり、うっかりと給餌を忘れてしまって拒食に陥り落ちてしまうことが多いようです。

一般的には低水温(24度前後)で飼育すると給餌量も少なくなり長生きする傾向にあるのですが、アベニーパファーは白点病を発症し易いのでどうしてもある程度の水温を維持しておく必要があり3年以上飼育することはかなり難しいことでしょう。

 

 

アベニーパファーの飼い方

出典:フラスコ熱帯魚研究所

水温や水槽

アベニーパファーは25cmキューブ水槽から飼育を始められます。複数飼育をすると群泳を観察できるので面白いのですが十分なスペースと隠れ家を容易してあげましょう。

水温は26度前後に保ち、弱酸性の軟水で管理するようにします。

 

使用するフィルターはどの種類でも問題ありませんが、あまり水流の強い環境を好まないので勢い良く飼育水が排水されるタイプのものは水槽の壁面に排水口を向けるようにして対策する必要があります。

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急激な温度差や水質悪化に弱い面があるので毎日温度計をチェックして水換えを定期的に行います。水草水槽に導入される場合は齧られてしまうことを考慮して高価な水草が植えている水槽は避けたほうが無難です。

 

餌の頻度と与え方

アベニーパファーは人工飼料に餌付かせることは難しいので冷凍アカムシやミナミヌマエビなどの生餌を与えます。稀に乾燥アカムシなどの乾燥系の餌に餌付く個体もいるので試してみてはいかがでしょうか。

給餌頻度は1日2~3回程度で、1匹あたりアカムシ5~10匹程度与えると良いでしょう。他の熱帯魚と異なり必要摂取量を超えて摂食することが多いので欲しがっても一度に多く与えずに小分けにしてください。

 

初期費用と維持費用

出典:水族館ふりーく

初期費用は飼育用品一式揃えると約1万円から始めることができます。維持費用は電気代・水道代・餌代などが必要なので月々数百円程度かかります。

 

混泳の相性

アベニーパファーは基本的に単種飼育する種類なので混泳水槽には向きません

その理由としては動きがゆったりとしているので他の熱帯魚が先に餌を食べてしまってアベニーパファーにまで行き届かないことやヒレを齧って怪我をさせてしまうなどの問題があるからです。

ただしコリドラスやクラウンローチなどの低層を泳ぐ種類とは混泳できることがあります。

 

飼育上で気を付けること

本種は飛び出し事故が少ない種類ですが念のために蓋をしておきましょう。白点病を発症してしまった際は別の容器に移さずに飼育水槽の水温を30℃前後にまで上げてメチレンブルーなどで殺菌してください。

水温を上げる際は1日1℃程度に抑えて徐々に上げていくようにします。空腹状態が続くと同種間で齧り合ったり混泳させている他の熱帯魚を襲う危険性があるので注意しましょう。

お迎えする際にはしっかりと水合わせを温度合わせを行わないとすぐに白点病に陥ってしまうことがあります。

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まとめ

人懐っこく可愛らしいクレクレダンスをしてくれることから女性からの人気が特に高く毎日が忙しい社会人の方にオススメの一種です。きっと疲れた心を癒してくれることでしょう。

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