スカンクシュリンプの飼い方|寿命、販売価格、繁殖、餌は?

赤色と白色の縦のラインが特徴的なスカンクシュリンプ。鑑賞性に優れている上にクリーナーシュリンプとして水槽内のあらゆる有害なものを食べてくれる非常に優秀なお掃除屋さんとしても有名です。

スカンクシュリンプをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

スカンクシュリンプとは?

出典:まったり海水魚日記

日本国内にも生息している身近な海洋性シュリンプの一種である程度温暖な太平洋やインド洋にかけて広く分布しています。

全長は約7cmと中型シュリンプに分類されます。

 

他のシュリンプと比較しても低温に強くクリーナーシュリンプとしてのポテンシャルが高く水槽のお掃除屋さんとして導入されることが多いようです。

また混泳可能な生体も多く汎用性のある生体といえるでしょう。

 

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販売価格

出典:珊瑚水槽専門 マリブ

スカンクシュリンプ単品の価格は約2000円です。

丈夫で飼育しやすいといっても管理の手間が純淡水シュリンプより必要なのでこのような価格設定がされています。

また海水棲のシュリンプは飼育下で繁殖に成功させることが難しくゾエアの管理は時間と知識が必要なので、一筋縄ではいかないので野外採集個体が多く流通しています。

 

 

寿命

スカンクシュリンプの寿命は約2~3年です。稀に5~6年以上生きる個体がいますが、飼育下ではなかなか長期飼育するのが難しいのではないでしょうか。

主な死因として脱皮時の事故や飢え、水質と水温の急激な変化等が挙げられますので十分に注意しましょう。

 

 

スカンクシュリンプの飼い方

出典:Do-Junの水槽日記

飼育環境

基本的に小型水槽でも飼育することができます。フィルターは物理濾過よりも生物ろ過中心のものを使用してある程度の水量があるものを選ぶと長期間の維持が容易になります。

床材はサンゴ砂を敷くと水質を弱アルカリ性に維持してくれるのでスカンクシュリンプに適当な水質を作ることができます。

特に観賞魚との混泳水槽で飼育される際は必ずライブロックや化石サンゴなどの隠れ家を用意してあげましょう。照明は蛍光灯やLEDライト等何でも問題ありません。

 

 

餌の与え方

出典:アクアショップマリンキープ

スカンクシュリンプは白点病の原因となる細菌類や藻類、微生物などを食べてくれますが、人工飼料を給餌している場合はクリーナーシュリンプとしての役目を果たさなくなるので注意が必要です。

人工飼料は純淡水シュリンプや観賞魚用の沈下性の餌を与えます。混泳水槽で飼育される場合は観賞魚の食べ残しを食べるので特別に給餌する必要はありません。

 

初期費用と維持費用

初期費用は最低価格で約5000円から始められます。

ただし長期間飼育することや個体数を増やすことを考えれば2~3万円は必要となるでしょう。維持費用は月々500円程度です。

 

 

繁殖方法

ペアや複数飼育をしていると度々抱卵している個体を見かけることになります。

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しかしそこから稚エビが生まれるのではなくゾエアという微生物として生まれてくるので、専用の隔離水槽で2~3週間ほど付きっきりで様子を見ておく必要があり社会人には特に厳しいのではないでしょうか。

 

実はスカンクシュリンプのメスがオスのお腹に卵を産卵してそのままオスが抱卵状態で守ります。

専門家でも成功する確率が低いので初心者の方は抱卵個体の観察に留めておくと良いでしょう。

 

 

飼育上の注意点

スカンクシュリンプは導入時の水合わせをどれだけ慎重に行ったかで今後の寿命が決まります。

水合わせは必ずエアレーションとヒーターを使用して点滴法で行うようにしてください。

 

広く隠れ家のたくさんある水槽では問題なく複数飼育や混泳させることができますが、狭い水槽に多くのスカンクシュリンプを入れてしまうと同種間で喧嘩に発展してしまうので導入する個体数にゆとりをもたせます。

 

シュリンプは薬剤にとても弱い面があるので薬浴する際は対象の観賞魚を隔離水槽へ移して行うようにしてください。

水換えの際は必ず比重計を使用して温度を合わせてから換えるようにします。

 

 

スカンクシュリンプの色が薄い場合

出典:30cm水槽の海水魚飼育

スカンクシュリンプをショップから購入してくると美しい赤と白のタテシマが薄くなっていたり透明になって地味な色をしていることがあります。

その原因は輸送時のストレスから来ているので水槽に導入してから2~3日が経過すると元の美しい色合いを取り戻しますので心配いりません。

ただし水槽内でそのような様子が観察された場合は水質悪化や水温変化により弱ってしまっているので飼育環境の見直しが必要です。

 

 

日頃のメンテナンス

底床に足をつけて生活をするのでプロホースなどで溜まった排泄物を定期的に取り除いてあげないと調子を崩すことがあります。

水換え頻度は1~2週間に一度3分の1程度の水量を交換します。

クリーナーシュリンプと言えどもガラス面のコケはあまり食べてくれないので藻類やコケを掃除する必要があります。

 

 

 

まとめ

クリーナーシュリンプとして観賞魚の水槽に導入すると病原菌が少なくなり理想的な飼育環境に近づける事ができます。

ご自宅の観賞魚が病気になりやすいときは一度スカンクシュリンプの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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