レッドビーシュリンプの飼い方、飼育環境、餌、費用、水槽、寿命、販売価格、水温、種類、水質について。レッドビーシュリンプのブリーダーがテレビで紹介されて副業として繁殖に挑戦する人々が多くいました。
流通量も少なかったため一匹数十万円で取引される個体もいるほど高グレードのレッドビーシュリンプは希少性が高く人気がありました。
繁殖方法が確立されてハイグレードの個体数が安定したことから数千円程度に価格が安定してきました。
レッドビーシュリンプとは?
原種である白黒バンドのビーシュリンプからの色彩変異個体を交尾させて赤白個体に固定化したものがレッドビーシュリンプと呼ばれています。
近年は白黒と赤白以外にもブラック、ホワイト、レッド、ブルーなどカラーバリエーションが豊富になっています。
ただし白黒と赤白は価格が安定しているもののそれ以外のカラーはその時期の流通量やショップによって価格変動が激しく高値で取引されることも多いようです。
同じく純淡水で飼育できるチェリーシュリンプやミナミヌマエビと比較すると水質管理や繁殖難易度は難しいのですが、コツを掴むと初心者の方でも十分に累代飼育を狙えるので是非挑戦してみてください。
値段
レッドビーシュリンプの販売価格は約800円です。ハイグレード個体だと3万円前後することもありますが、ノーマルグレードだと数百円程度から販売されることが多いようです。
ハイグレードの種類としては「タイガー」「日の丸」「モスラ」「クリーム」「シャドー」などがあります。
ビーシュリンプは白い部分が多いほどハイグレードとされることが多く、「日の丸」や「モスラ」が高値で取引されます。
ちなみにシャドーシュリンプはゼブラシュリンプとビーシュリンプの交雑によりブルーやレッドなどの色を作り出していると言われていて1万円以上で取引されることも珍しくありません。
寿命
レッドビーシュリンプの平均的な寿命は約2年です。稚魚から約2年程度なので成体の段階でショップからお迎えした場合は1年程度となります。
シュリンプ飼育に有益なミネラルサプリメントを底床の間に添加して立ち上げると調子良く長生きしてくれます。
メンテナンス時に手についた微量の石鹸や消毒液が飼育水に混入することはレッドビーシュリンプにとっては致命的な被害になるので、コケや底床を掃除する際は念入りに水で手を洗うことをお勧めします。
レッドビーシュリンプの飼い方
飼育環境
他の熱帯魚やシュリンプよりも立ち上げ段階に気を使う必要があります。
少量のアンモニアでも全滅してしまうことがあるので1~2ヶ月程度じっくりとバクテリアを定着させて快適な環境を作ってあげることが大切です。
パイロットフィッシュとしてアカヒレやネオンテトラを導入することが多いと思いますが、シュリンプ水槽の場合は都合が悪いので、チェリーシュリンプやミナミヌマエビをパイロットシュリンプとして導入すると良いでしょう。
ただしヤマトヌマエビはレッドビーシュリンプと体格差がありすぎるのでお勧めしません。飼育水槽は30cmキューブ水槽からでも問題ありませんので、住宅事情と相談してお好みのケースを選びましょう。
飼育頭数の目安としては2~3リットルにつき1匹導入できると考えて25リットルの水槽なら10匹前後までお迎えできます。
十分にバクテリアが定着して稚エビが生まれた関係で過密気味になってしまっても問題なく飼育できるケースが多いので、それほど神経質にならずお好みの頭数で管理しても問題はないでしょう。
フィルターは繁殖に挑戦する場合は稚エビが吸い込まれないようにスポンジをポンプにつけるなど工夫する必要があります。
オススメは底面フィルターやスポンジフィルターですが、外部フィルターや上部フィルターのポンプに吸い込み防止用のスポンジを付けても飼育することができます。
弱酸性を好むビーシュリンプにとってソイルは欠かすことのできない底床といえます。
本種に限らずシュリンプ全般に言えることですが、水草水槽との相性はとても良いので水草水槽に導入する生体をお悩みの方は是非シュリンプをお迎えしてみてはいかがでしょうか。
特にビーシュリンプはウィローモスとの相性がよく稚エビの餌となる微生物も発生し易い環境となるのでオススメです。
餌の与え方
レッドビーシュリンプはクリーナー生体としても導入されることがあるようにコケや餌の余りを掃除してくれます。
ただ単種で飼育する場合は発生するコケでは餓死してしまうのでエビ用の人工飼料を水質に影響しない程度に与えます。
毎日与える必要はありませんので、2~3日に一度餌が完全になくなって数時間程度経過した時に新しい餌を少量与えるようにします。
シュリンプは調子を崩しても薬浴することはできないので水質悪化と水温変化には十分に気をつけてください。
初期費用と維持費用
初期費用は最低でも1万円は必要です。
維持費用は多くても月々数百円程度なのでそれほど気にする必要はないでしょう。
飼育上の注意点
お迎え前にはできるだけアンモニア・亜硝酸・硝酸塩が問題ないか、pHが6.0前後かどうかを合わせて確認してください。
毒性の少ないメチレンブルーでもビーシュリンプにとっては非常に有害なので薬剤は絶対に使用しないでください。
水槽や蓋など飼育用品を洗浄する際も洗剤は絶対に使わずに水洗いだけに止めておきましょう。