金魚の飼い方|販売価格・混泳・飼育環境は?

お祭りの出店で貰ってくることが多い金魚。金魚鉢や水槽で飼育しても長生きした例がない方は多いのではないでしょうか。

実は金魚飼育は熱帯魚の中でも難しい部類でしっかりとした飼育環境を整えてあげないと長期間飼育することは難しくなります。金魚の詳しい飼育方法や特徴、注意点などを余す所なくご紹介していきたいと思います。

 

金魚とは?

元々は突然変異で赤色や白色のフナが誕生したことから同系統の個体同士を掛け合わせて固定したものです。

日本の比較的水質が悪化した溜池でも生息しているフナの仲間なので丈夫に思われがちですが、フナよりもかなり繊細な体をしているので屋外飼育に向いていません。

金魚は非常に長寿であることが知られていて40年以上生きている個体も珍しくありません。多くは中国で作出された種類ですが、コメットのようなアメリカで作出されて輸入されてきた金魚も存在します。

 

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販売価格

和金のような生餌として販売されている金魚は一匹数円程度で販売されていますが、オランダシシガシラやランチュウのような豪華な見た目をした金魚は相応に高値で取引されています。

多くの種類は2000円前後で販売されているので気軽にお迎えできるのではないでしょうか。

 

 

ペットとしての金魚の飼い方

飼育環境

金魚は高水温と低水温に弱く、温度管理が長期飼育をする際の大切な要因となります。

冬季は18℃前後に保温できる金魚用のオートヒーターを使用して、夏季は直射日光の当たらない30℃未満の涼しい場所で管理する必要があります。

 

多くの方は金魚すくいでもって返ってきた金魚をそのままカルキを抜いた水を水槽に入れて水合わせもせずに入れてしまうことが多いと思いますが、金魚はとても繊細な魚なのでしっかりとバクテリアを定着させた酸素含有量の多い整った環境を用意してあげないと数日で落ちてしまいます。

丈夫な和金であっても水合わせと温度合わせを行わないと弱ってしまうので注意が必要です。また金魚鉢で飼育することはベテランが行っても難しいため避けたほうが良いでしょう。

 

本来インテリア性を重視して金魚鉢を使用するものですが、エアレーションやろ過装置など飼育に必要な器具を入れてしまうと鑑賞性を損ない本末転倒になります。

金魚鉢はベタなどの空気中から酸素を補給できるような熱帯魚に向いている容器です。

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金魚飼育セットには投げ込み式フィルターが同梱されていることが多いと思いますが、大食漢の金魚を飼育する上では濾過能力不足なので、上部フィルターや外部フィルターをメインに補助的に投げ込み式を稼働させることをお勧めします。

 

底床は薄くしくようにして、何か理由があって必要な場合以外はベアタンクで飼育する方が良いでしょう。

ただ市販の水槽は光を照らすと底がガラス面になっていて照り返しにより生体にストレスを与えてしまうので、それを考慮されて作られた水槽を選ぶか照り返しの対策を施すことが大切となります。

 

小柄な金魚は免疫力が弱く病弱なので水温をやや高めに設定して沢山餌を与えることで早く大きく成長させてあげるようにしてください。

使用する照明は何でも問題ありませんが、水草を食べる金魚水槽では水草を植えることが少ないので省電力のLEDライトで十分です。

 

金魚はヒレが長く飛び出しにくい形状をしていますが、飛び出さないこともないのであまり大きな隙間ができないようにフタをすることで対策するようにしてください。

水換えのときは全て換水するのではなく、3分の1程度を少しづつ換水するようにしないとPHショックで死んでしまいます。

 

 

混泳の相性

金魚同士の混泳は問題ありませんが、シュリンプとの混泳は捕食される関係で避けたほうがいいでしょう。

餌は金魚用の人工飼料で終生飼育が可能ですが、冷凍アカムシなどのナマモノを与えると喜んで食べ、色揚がりもし易いのでオススメです。

常にメチレンブルーとグリーンfなどの塩浴させる薬剤を持っておくようにして異常が見られた場合は飼育水ごと薬浴させるようにしましょう。

 

 

飼育上の注意点

水泡眼やピンポンパールなどの特殊な形状をした金魚は取り扱いに注意して、容器を移し替える際は丼ぶりやカップ麺の容器などを使用するようにして、網を使用しないようにしてください。

水泡眼は一度破裂してしまうと一生もとに戻らないので慎重に取り扱ってください。

ビオトープなど屋外飼育する際は赤色など目立つ色をしているので鳥に捕食される可能性が高くなるため、網を使用して鳥が捕食できないような工夫をしてください。

 

金魚をお迎えする手段として屋台を選ぶ方が多い印象ですが、屋台の金魚すくいは人が触れて肌荒れしていたり酸欠で弱っている個体が多く、病気に感染している場合は元から飼育している健康な金魚に影響を与えるので、信頼できるショップで購入することをお勧めします。

ショップでは個体を選ぶことができるので白点病や尾ぐされ病など病気に感染していたりお腹を上にして泳いでいるなどの異常が見られる個体をさけるようにしましょう。

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