フレームエンゼルの飼育方法|混泳、販売価格は?

海水魚の中でもひと際目立つ存在の本種。小型ヤッコといえば本種といっても他言ではありません。フレームエンゼルの飼育方法、特徴について紹介します。

 

フレームエンゼルとは?

出典:うみのおさかなのいろいろ

特徴

フレームエンゼルはクシピポプス亜属に属する小型ヤッコです。産地により明確な違いがあり、バリ産の物は比較的値段っも安く手に入りやすいのですが、赤みが薄く赤みよりはオレンジが強くなります。

有名所だとクリスマス島産の物は赤身が非常に強く真っ赤に燃えるような体色と、尾ひれの深い青が美しく人気が高いです。

 

体のしま模様にも特徴があり、通常は縦にストライプが入るものが主流ですが、タイガーと呼ばれる珍しいフレームエンゼルも見られます。

タイガータイプはその名の通り、トラの様にしま模様が濃く太いものが呼ばれます。クリスマス島産のタイガータイプは非常に人気が高く、値段も高いです。

 

その他にも、ヤッコにしては比較的性別が見分けやすいという特徴も持ちます。これらの点から初心者から上級者まで非常に人気が高いですが、飼育難易度はそれなりに高いです。

店舗での管理もありますが、入荷した時の状態に非常に左右されやすいため調子が悪い個体を買ってしまうと立て直しが非常に難しいです。

 

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性格

小型ヤッコの中では比較的優しい性格の個体が多いとは言えますが、フレームエンゼルは個体の性格差が大きいため飼育してみると違ったという事もあります。

 

 

寿命

フレームエンゼルの寿命ですが、5年前後になる事が多いです。

そもそも野生個体ですので、採取されるまで何年生きているか不明な事が多いので参考程度でしょう。上手に飼育すれば8年生きる事もあります。

 

 

販売価格

一番安いバリ島の物で5千円、クリスマス島産のもので1万円になる場合が多いようです。

通販でも良いですが、しっかりとどのくらい色が出ているか確認したい場合は店舗で購入をしましょう。

 

 

フレームエンゼルの飼育方法

出典:チャーム海水ブログ

水質と水温

フレームエンゼルに適した水温は、23度から25度前後。通常の熱帯魚とほぼ差はりませんが、多少低めの水温の方が調子が良いようです。

逆に高水温には弱く、30度近辺になってくると餌の食いが悪くなったり明らかに動きが鈍くなってくるので注意しましょう。

適した水質は、アルカリ性です。水質悪化には弱いので水換えはしっかり行う事と、ろ過の能力は高めの物を選択した方が良いです。

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混泳

小型ヤッコであるフレームエンゼルですが、同じく小型ヤッコは避けた方が良いでしょう。もちろんフレームエンゼル同士の混泳も不可能だと考えた方が良いです。

フレームエンゼルはクシピポプス亜属になるので、ケントロピーゲ亜属であるソメワケヤッコ等えあれは上手くいく場合もありますが、個体の様子を必ず見ましょう。

 

その他の大型ヤッコだとうまくいく場合が多く、もっとも相性が良いのはスズメダイ科の仲間であるデバスズメダイやカクレクマノミだと心配は少ないでしょう。

また、ハナダイの仲間を入れても水槽の中でピンクの色味が加わるので、淡水魚の水槽とは違った楽しみ方が出来そうです。

 

 

 

サンゴとの相性

フレームエンゼルはサンゴ水槽との相性は比較的よいと言えるでしょう。

サンゴ水槽でよく飼育されてるのを見る事が出来ます。定番のスターポリプやウミキノコなどをうまくレイアウトすると水景として楽しめます。

 

 

水槽

フレームエンゼルは水質変化に敏感な所から小さくとも45㎝程度、欲を言えば60㎝は欲しい所です。60㎝の水槽にフレームエンゼルを中心としてレイアウトを作るのが良い選択です。

特にろ過機にも気を遣った方が良いので、最低でも上部ろ過機は装備、予算に余裕があれば外部ろ過機で飼育するのが望ましいです。

逆に大型の90㎝水槽だとマリンアクアリウムを思う存分に楽しめるサイズになります。紫外線灯を付けると水の調子もよくなり、状態よく飼育が出来そうです。

 

 

餌の与え方

ヤッコは草食タイプの粒餌を与えると良いでしょう。またヤッコ特有の餌付けという作業があります。

この餌付けという作業が非常に厄介で、海水魚だとほとんどの種類が野生採取個体になるので、餌を食べない場合が多いです。

 

餌を食べるようにしなくてはならないので、一日に数回餌を与えなくてはいけません。大量にいれると水質が悪化してしまい、餌付く前に死んでしまうので少量ずつ与えましょう。

一度餌付くとその後は心配ありません。その際にホワイトシュリンプやコペポーダが利用されます。

 

まずはじめに小さいコペポーダを与え、次にホワイトシュリンプ、最後に粒餌と段階を踏んで与えていくと上手に移行していく事が出来ます。

栄養価の偏りが気になる方は時々雑食タイプの餌を与えるようです。

 

 

なりやすい病気

出典:海水魚・サンゴ飼育日記

フレームエンゼルに多いのが白点病です。特に導入初期の白点病はほとんどの人が発症してしまいます。

しっかりと水を整えてから飼育を始めること、ろ過機も力強いものを使う事、しっかりと餌を与えて体力回復をさせると自然と取れるでしょう。酷い場合は淡水浴をしても良いでしょう。

 

 

繁殖

ほとんど可能性は0です。

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