コリドラスの飼育方法|餌、水温、注意点は?

熱帯魚コリドラスの飼い方、飼育環境、餌について紹介します。

 

コリドラスとは?

出典:熱帯魚図鑑

アマゾン川など南米に生息する低層を泳ぐナマズの仲間です。川の流れで角がなくなった砂が敷かれた浅瀬に生息しており、砂に顔を埋めて餌を探す仕草が人気となりました。

多くのコリドラスは低水温に強い反面高水温に弱い傾向にあります。そのためヒーターが故障して冬場に水温が低下してしまったとしてもコリドラスのみ生存していた例は多くあります。

 

コリドラスはヒレに若干の毒を持っていることがあるためストレスや弱ってくるとその毒の影響で弱ってしまうことがあります。

ただし微弱な毒なので換水することで体調が改善されることが多いので早期発見が大切となります。

とても温厚な性格をしているのでほとんどの観賞魚と混泳させることができる上に餌の食べ残しを掃除してくれるので様々な環境の水槽に導入されています。

 

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コリドラスの種類

出典:熱帯魚図鑑

コリドラスを大きく分けると「エレガンス」「ショートノーズ」「ラウンドノーズ」「ロングノーズ」「セミロングノーズ」「ミニコリ」などに分けることができます。

特に「セミロングノーズ」は高額取引される種類が多く鑑賞性の高い品種がたくさんいます。

 

一方で「ミニコリ」や「ショートノーズ」などは安価で人気のある種類が多く一般的なペットショップで見かけるものとなります。

有名な種類としてはショートノーズ系の「ステルバイ」や「パンダ」などが挙げられます。

 

これらは可愛らしい見た目と飼育のしやすさからコリドラス飼育の入門種として初心者にオススメです。

コリドラスの中には10万円を超える種類もあるので非常に奥が深い観賞魚と言えます。

 

 

コリドラスの飼育方法

出典:中野愛魚園

水温・環境

コリドラスは低層を泳ぐ魚なので排泄物や餌の食べ残しが積もっているような水槽で飼育することはできません。

排泄物は確認次第スポイトなどで取り除くようにして底床の底まで掃除するようにプロホースなどを使用して換水しましょう。

 

同じ層で生活をするクラウンローチやクーリーローチ、シュリンプなどとの混泳も問題なく行えます。本種は身体が固く微弱な毒を持っているのでやや大きな観賞魚とも混泳できます。

ただし気の強いシクリッドとの混泳はやや不向きなので様子を見ながら混泳させてください。短時間であれば10℃程度まで生存できるようですが20℃を下回らないように配慮しましょう。

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また28℃を超えるとポツポツと落ちる個体が見受けられるようになるので夏場はクーラーを使用するなど高水温対策を忘れないようにしてください。

 

 

水質

水質にも若干うるさい面があるので定期的な換水と濾過能力の高いフィルターを使用することが大切です。

水質は弱酸性の軟水で管理することが望ましいようですが、やや中性よりの弱アルカリ性でも飼育することはできます。

床材をほじくって餌を探す習性があるので水草水槽との相性が悪くせっかく植えた水草が次々に浮いてきてしまいます。

 

またソイルなどを使用していると泥を巻き上げてしまって真っ黒な水になってしまうのでお勧めできません。

コリドラスは酸欠にも弱いのでしっかりとエアレーションをすることである程度の酸素含有量を保つように意識しましょう。

 

飛び出し事故は滅多にありませんが酸素含有量の少ない水槽で飼育していると水面に上がる傾向があり飛び出しやすくなるので念のために蓋をしておきましょう。

繁殖させることはできますが、pHを意図的に変化させたり水温を変えるなど環境に微妙な変化を与えて繁殖を促さないと上手く行かないことが多いので初心者向けとは言えません。

ただ稚コリは非常に可愛らしく癒やされますので累代飼育に挑戦する価値はあるでしょう。

 

 

餌の与え方

出典:CO.坊主のアクアリウム 備忘・見聞記

コリドラスは専用の人工飼料が販売されているのでそれを与えましょう。コリドラス専用でなくても沈下性の餌は食べやすくオススメです。

冷凍アカムシなどを与える際は「もぐもぐバスケット」など細かい穴の空いた沈下するプラケースに入れて与えるとコリドラスが食べやすく他の魚に横取りされる心配が少なくなります。

 

 

飼育上の注意点

コリドラスは口が小さいためミナミヌマエビのような小さなシュリンプとの混泳が可能ですが、稚エビは誤って吸い込んでしまうことがあります。

角ばった床材を使用するとヒゲや皮膚に怪我を負ってしまう可能性があるので丸みを帯びた細かい砂を使用してください。

 

コリドラスはエロモナス病やカラムナリス病などに罹ることがあるのでうっ血していたりただれが見られる場合は薬浴をする必要があります。

大半の病気は「グリーンFゴールド」と「メチレンブルー」があれば対処できるのでこの2つを用意しておくと安心です。

 

よく白点病を罹患した熱帯魚には水温を上昇させると良いと言われることがありますが、効果が出るほど高水温で飼育できる種類ではありませんので、換水とメチレンブルーで対処するしかありません。

コリドラス水槽に新しく熱帯魚を導入する際は3~5日ほどトリートメントをして病気の有無を確認してから入れるようにすると寄生虫の蔓延などに効果が期待できます。

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