ヒレが鮮やかなオレンジ色と青色をしていてスネークヘッドの中では小型であるレインボースネークヘッドは昔から根強い人気を博しています。
人によく慣れてくれることからペットを飼育している満足感が得られる上に丈夫な熱帯魚なので初心者の方にも安心してお迎えいただくことができます。気になるレインボースネークヘッドの飼育方法や特徴を余す所なくご紹介したいと思います。
レインボースネークヘッドの特徴とは?
インド原産のタイワンドジョウの仲間に分類される全長15cm前後の熱帯魚です。
本種は1990年代に発見された種類にも関わらずアクアリウム市場に登場すると瞬く間に大人気の熱帯魚として多くのペットショップで販売されるようになりました。
少々気性が荒い一面もありますが手から餌を食べてくれたり飼い主が近づくとレインボースネークヘッドも隠れ家から出てきてくれるなど馴れやすく愛嬌があることが人気の理由でしょう。
販売価格
レインボースネークヘッドの平均的な販売価格は約1500円です。背ビレと尾びれが青色に発色するニューレインボースネークヘッドも約1500円で販売されています。
寿命
レインボースネークヘッドの飼育下における寿命は約5年です。上手く飼育すれば10年ほど生きる個体もいますが、成魚段階の個体をお迎えすると2~3年ほどしか飼育ができなかった例もあるようです。
本種の死因はほとんどが飛び出し事故によるものなのでしっかりと蓋をすることが大切です。
レインボースネークヘッドの飼育方法
飼育環境
レインボースネークヘッドは30cmキューブ水槽から飼育することができますが、余裕を持って45cm規格以上の水槽で飼育することをお勧めします。小型水槽で管理すると運動量が足りずに大きく成長しないことが多く、病弱になりがちになります。
飼育水槽には必ずレインボースネークヘッドよりも大きな隙間が出来ないように網やガラス蓋を活用して飛び出し事故の対策を施しましょう。
スネークヘッドにはラビリンス器官と呼ばれる空気中の酸素を取り入れることができる仕組みを持っているのでエアレーションは必要ないと考える方が多いようですが、油膜が発生してしまい呼吸しづらい環境になってしまうのでなるべくエアレーションは導入することをお勧めします。
床材はソイルを使用すると泥を巻き上げてしまうので避けましょう。オススメはプロホースを使用しても砂が吸い込まれにくいガーネットサンドや大磯砂です。
フィルターはなるべく濾過能力の高いものを使用したほうが良いのですが、低層を泳ぐスネークヘッドと底面フィルターとの相性は良くありませんので、外部フィルターや上部フィルターとスポンジフィルターや投げ込み式フィルターを併用することをお勧めします。
水質は弱酸性に傾くように調節し、水温は26℃前後に設定しましょう。水草との相性はよくありませんので水草水槽に導入することはお勧めしません。
アヌビアス系やアマゾンソードなど丈夫な水草を流木や小さな植木鉢に植えて入れておくことは可能です。怪我を防止するために石をレイアウトすることは避けたほうが良いでしょう。
餌の与え方
餌は生餌と人工飼料どちらも使用することができます。生餌はアカヒレやメダカなど小さな魚を与えるようにしましょう。
人工飼料はナマズ用のタブレットやアロワナ用の浮上性の餌などボリュームのあるものを与えます。レインボースネークヘッドは肉食性なので人工飼料も肉食魚用のものを選びましょう。
混泳の相性について
レインボースネークヘッドの複数飼育は喧嘩が頻発するため避けましょう。エンゼルフィッシュやポリプテルスなど同サイズの熱帯魚との混泳は可能ですが、追いかけ回したり色落ちしてしまう場合は別々の水槽で飼育することをお勧めします。
コリドラスやネオンテトラなどの小型種とは食べられてしまう危険性を考えて混泳させないでください。
初期費用と維持費用
初期費用は一式揃えると約1万円から飼育を始めることができます。維持費用は月々数百円程度なのでそれほど問題にはならないでしょう。
飼育上で気を付けること
レインボースネークヘッドが万が一飛び出して数分が経過した状態の場合はすぐに水槽に戻してメチレンブルーなどで殺菌させる必要があります。
本種は丈夫な種類のため2週間に一度程度の水換えでも全く問題はなく、頻繁に水換えを行うことのほうが水質を弱アルカリ性に傾けてしまうことになり生体に良くありません。
ストレスが貯まると体色が黒っぽくなりヒレの美しい色も薄くなりますので、そういった症状が見られた場合は飼育環境の見直しが必要です。
レインボースネークヘッドは人気が高いため流通量も多く安売りされることも多いようですが、在庫管理の都合で複数飼育されている場合もあるためスレや病気に罹っていないか必ずチェックしましょう。
まとめ
飛び出し事故さえクリアできれば大変丈夫な熱帯魚なので忙しい社会人の方にもオススメできる熱帯魚といえます。大半のペットショップやホームセンターで取り扱われているので是非見に行ってみてはいかがでしょうか。