ウミウシの種類|大きさや販売価格は?

特徴的なシルエットとカラフルな容姿をもつウミウシはアクアリストのみならず多くの人々から人気を集めています。

日本の沿岸部でも観察できることから飼育してみたいと考える人が多い一方で各種類によって摂食するものが異なり、餌問題がネックとなっているようです。観賞用として流通するウミウシの特徴と判明している餌についてご紹介したいと思います。

 

ペットで飼えるウミウシの種類

 

ミゾレウミウシ

出典:Chromodoris willani

紫色をベースに黒いラインが入る小型のウミウシです。ラインの形状はランダムで個体差が大きいためコレクション性が高い点が特徴的です。

本種は他のウミウシ同様にカイメンを摂食することで有名ですが、カイメンは見た目が似ていて判別し難くできるだけ多種類のカイメンを水槽内に入れることで対策する他はありません。

 

一部でサンゴを摂食すると報告されていますが与えてみないことには分かりません。沖縄などの年中一定以上の気温が保たれている地域はミゾレウミウシの生息環境に似ているため餌を採集しやすく飼育しやすいでしょう。

水質悪化や水温変化に敏感なため水換えは慎重に行い濾過能力の高い装置を使用することをお勧めします。販売価格は約1000円前後です。

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アカボシウミウシ

出典:kouchaとpawのウミウシ探索隊

透明度の高い白い身体に赤色やオレンジ色の斑点模様が美しいウミウシの仲間です。本種は他のウミウシとは異なり餌が判明している点が特徴的です。

主にウミウシの体液を吸って生活をしているため飼育下においてもウミウシさえ入手できれば終生飼育が可能と言われています。

 

日本国内においても比較的容易に捕獲できるウミウシなので野外採集個体を飼育してみても良いでしょう。大きさは2~3cm前後と非常に小柄なので小型水槽でも管理することができます。

稀に流通していることがありますが販売価格にばらつきがあるためショップの入荷情報をチェックしてみてください。

 

シライトウミウシ

出典:海の案内人ちびすけ

色鮮やかと言われるウミウシの中でもひときわ美しいシライトウミウシ。白とオレンジのバンド模様が体の周囲を覆い、中心部は黒と白のモノクロ調に表現されています。

また小柄な種類が多い中7cm以上に成長する個体も多く見応えのある種類といえます。水槽内を活発に動き回り水面を逆さまになって泳ぐ姿に癒やされること間違いありません。

餌に関しては天然ライブロックを定期的に購入して入れ替えることによって解決されることが多いのですが、他のウミウシよりも生命力が強いため餌が枯渇した環境でもしばらくは生きることができます。販売価格は約1500円です。

 

スパニッシュダンサー

ピンク色の体表が岩肌のようにデコボコとしていることが特徴的で名前の通りヒラヒラとダンスをしているように泳ぐことから人気の高い種類となっています。夜間に活発に泳ぎ回ることから恐らく夜行性で生命力がありある程度は長期飼育が可能です。

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本種はクラトリナカイメンと呼ばれる黄緑色をしたカイメンを摂食することが知られているため用意できるなら終生飼育が可能です。約20cmにまで成長するスパニッシュダンサーは水槽をより一層華やかにしてくれることでしょう。

販売価格は1500円程度ですが10cm以上になると2000円以上で販売されることが多いようです。

 

メリベウミウシ

これはメリベウミウシ属に属するウミウシを指し、アルテミアを摂食することが知られています。国内においても採集されることがあるようですが、非常に珍しいため市場に出回ることは滅多にないのではないでしょうか。

また本種は非常に大型化することでも有名で泳ぎ回る種類も多いことから巨大な水槽を用意することになるでしょう。見た目は茶色や灰色などのナチュラルな色合いをしているため水槽映えするとは言えません。

 

ムカデミノウミウシ

出典:東京ダイビングスクールNEO

ウミウシはイソギンチャクのような細長い突起を持ち合わせていますが、本種は全身に渡ってその突起が生えています。紫色と茶色の体色は非常に美しくまさにイソギンチャクのような見た目をしています。

さらに20cm近くにまで大型化するので水槽の主役的存在になるでしょう。餌に関してはヒドロ虫を摂食するため用意できる場合は終生飼育が可能です。

綺麗な水を好み酸欠に弱いため十分に濾過が機能した環境で飼育することをおすすめします。特徴的な見た目をしてるため攻撃性を心配されるかと思われますが、本種は温厚な性格で混泳させている生体に危害を加えることはありません。

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アンナウミウシ

出典:ウェブヒトデ

こちらもペットウミウシとして人気の高い種類で4cm前後と小柄な体型で明るい黄色と白色のバンドが周囲を囲み中心部は鮮やかな青色に黒いラインが縁取る色合いをしています。

薄暗い環境を好むため強い光を当ててしまうとストレスを感じて短命になる可能性があるため照明に工夫が必要です。

 

餌に関しては明確に摂食するカイメンや微生物が判明しておらず天然ライブロックを定期的に入れ替えることしか対策をすることができません。

恐らく餌が枯渇するため短期間の飼育になると思いますが、小型のウミウシは寿命がそれほど長くはありませんので、餌を確保できたからと言っても長期間飼育することを保証できるわけではありません。

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