ネオンテトラと似ていて、カージナルテトラよりもネオンテトラの方が安くていいじゃん、なんて事が言われることもあるカージナルテトラ。
赤のラインが一直線に入る事と体の大きさが大きくなる事が2種類間の違いです。今回はそのカージナルテトラについてのまとめです。
カージナルテトラとは?
出典:Penguin Village
値段
カージナルテトラの価格は1匹100~200円以内です。
ネット通販などでは1匹100円以下で販売してる所もありますが、実際の店舗で買う場合は値段が100円以上になるケースが殆どです。数を飼えばお得になる事が多いです。
カージナルテトラに関しては飼育するのも容易なので、実際の店舗に行って状態を見て買うよりはネット通販で値段を抑えて買う方がお得な買い方かなと思います。
寿命
カージナルテトラの寿命に関しては基本的には1年、長生きする個体で2年から3年と言われています。
やはり体の小さい小型熱帯魚になるので、3年を超える事は難しいでしょう。わずか3年の短い命なので飼育する際にはキチンと最後まで飼ってあげたいですね。
カージナルテトラの飼い方
基本的には丈夫で、所謂初心者向きと言われる熱帯魚です。水質としては弱酸性で、水温は26度前後(オートヒーターによくある設定)。
基本的には積極的に水作りをしなくても、バクテリアがしっかりと整っていて水換えをしてあげる事が出来たら自然と出来上がる環境です。パイロットフィッシュとしても使えます。
餌の与え方
餌もよく食べるのでテトラミンやネオプロスなどを使えば問題ないですが、より専用の餌を使いたい場合はテトラプランクトンやひかりクレストカラシンなどの餌をあげると、もっと状態よく飼育する事が出来るでしょう。
餌付けに苦労する種類ではないので、毎日1回以上餌をあげれば失敗する事はないです。
しかし気をつけてほしいのは、餌を粒の大きさです。体のサイズに対して粒の大きさが大きい場合、餌を食べる事が出来ずに痩せてしまうことがあります。特にお店から買ってきてすぐの場合は気をつけましょう。
混泳の相性
出典:リトルフィッシュ静岡
カージナルテトラの混泳に関してですが、カージナルテトラに対して攻撃的な種類の熱帯魚と水質が特殊な種類以外であれば、基本的にはほぼ全ての熱帯魚と混泳させることが出来ます。
混泳に人気があるのは、やはりグッピーや低層を泳ぐコリドラスなどが定番としてあげられるのではないでしょうか。
ちなみにカージナルテトラ自体にもアルビノタイプやプラチナと呼ばれる個体がいて、色を選ぶ事が出来るのも楽しいですね。
カージナルテトラを飼育する場合、単独で飼うよりも匹数を多めに買う方が大多数だと思いますが多めに飼いすぎてメンテナンスが大変になってしまう場合があるので、最初は少なめに飼って少しずつ数を増やしていく事が上手に飼育するコツです。
なりやすい病気
病気にも強い強健種ですが、ネオン病と白点病にだけは気をつけましょう。特にネオン病に関しては致死率100%。
体に白っぽい線が入って腐ってるような感じがあったら、まず間違いなくネオン病だと思われます。
しかもこのネオン病、感染速度が非常に速いです。1匹発見されたら、他の個体にも感染されてると考えるべきです。家の水槽で感染しないようにショップで1週間以上が経過された後の個体を選ぶようにしましょう。
白点病はアクアリウムでは有名な病気ですが、やはりカージナルテトラもかかる病気なので気を付けましょう。
飼育環境
飼育設備の水槽に関しては、15㎝以下の小さい水槽から1mを超える大型水槽まで幅広く飼育されてる方が多いです。
どちらかというと水槽の大きさよりも、しっかりとろ過をしてお水が傷みにくくする事の方が大事です。
カージナルテトラが主張の強い種類ではないので、水草水槽との相性もばっちりです。カージナルテトラの色と水草の色との対比が素晴らしいコントラストを生み出します。
繁殖
繁殖はプロでもなかなか上手くいってないのが現状だと思います。
その証拠に大手の問屋でもブリード個体で出回ってる事はなく、野生からとってきた物をそれぞれの小売りで販売してる所しか見たことありません。
繁殖が不可能、という事はないのですが繁殖するコストよりもお店で買う方が最終的なコストは抑えられると思います。
それでも挑戦したい方向けに、簡単にざっくりと説明します。
まず絶対にやらなければいけない事は、繁殖用水槽を用意すること。そしてウィローモスなどの水草を入れます。
もちろんエアレーションもしないといけませんが、あまりにも激しすぎると稚魚が疲れて死ぬ事と外掛けフィルターなどの水を吸い込んでエアレーションするタイプのフィルターは稚魚が吸い込まれてしまうので、小さいエアストーンなどを使ってゆっくりとエアレーションをします。
後はカージナルテトラのペアリングを待ち、出来れば晴れて稚魚が誕生します。
と、簡単に書きますが本当に繁殖は超上級者向けです。無理して繁殖に挑戦するよりは楽しく熱帯魚を飼育する方が良いと思います。