スズメダイの種類と飼育方法|販売価格、大きさは?

主にアジアに生息するスズメダイは食用と観賞用共に需要の高い海水魚です。

九州では郷土料理としても人気の高いスズメダイですが、観賞魚としては群泳する姿はとても雄大で生命力が強いためパイロットフィッシュとしての人気もあります。観賞用として流通するスズメダイの種類を特徴や飼育場の注意点を交えてご紹介します。

 

スズメダイの種類と飼育方法

 

デバスズメダイ

出典:Wikipedia

サファイアのようなブルーに輝く体色はとても美しく群泳することから人気の種類です。非常に丈夫なため水槽を立ち上げる際のスターティングフィッシュとして導入されることもあります。

そのため性格は非常に温和で主役の観賞魚を導入した後も別水槽に移動させる必要はなく、あらゆる生体との混泳に適しています。

 

野生下では群れを成して生活をしているため1匹のみで管理するよりも複数匹で群泳させておく方がストレスなく飼育ができます。水流はやや強めの場所を好みますので流量を調節できるろ過装置が好ましいでしょう。

販売価格は約500円前後で販売されることが多く、通販サイトでは複数匹同時購入やスターティングフィッシュセットとして割安で販売していることがあります。

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コバルトスズメダイ

出典:粟国アーカイブス

紫色に近い深い青色のコバルトスズメダイは太平洋からインド洋にかけて広く分布するスズメダイの一種です。本種は初めに雌として成熟し、繁殖を終えた頃に雄に性転換することで再度繁殖することができる特徴があります。

デバスズメダイ同様に非常に生命力が強いためパイロットフィッシュに活用することもできますし、雌性先熟の観賞魚特有の見応えがあります。人工飼料や乾燥飼料に比較的餌付きやすくマリンアクアリウム初心者にオススメのスズメダイと言えます。

 

アレンズダムセル

出典:碧い魚

紫色の体色に光が当たると明るい水色に変色するメタリックな色合いをしたスズメダイの一種です。飼い込んでいくと腹ビレが黄色い蛍光色へと色揚がりし、背ビレには深い黒色がアクセントとなることから鑑賞性の高さが覗えます。

反対に飼育環境が合わない場合は地味な色合いになるため飼育者の力量を試すことも可能です。テリトリー意識は強く気性が荒い傾向にあるのでゆったりと泳ぐ温和な観賞魚との混泳には注意が必要です。

販売価格は約1000円となっています。

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インディアンダッシラス

出典:ほうぼう屋シミラン店 海ブログ

モダンな色合いが特徴的な本種はインド洋に生息するスズメダイの一種です。クリっと大きな瞳が可愛らしく丸っこいシルエットから女性からも人気を集めています。

しかし見た目に反して気性は荒く混泳させると頻繁に喧嘩するため様子を見ながら混泳させることが大切です。大きさは7cm前後と小柄で1000円程度で販売されているので小型水槽で飼育するのにうってつけのスズメダイと言えるでしょう。

 

クラカオスズメダイ

出典:沖縄宮古島でシュノーケリングや釣りをする人のためのブログ

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トゲトゲとした背ビレと翡翠色をした美しいスズメダイの一種です。じっくり観察してみると水色と翡翠色のバンド模様をしており適した環境で飼育するとより顕著に発色します。

サンゴ礁に生息しているため基本的にリーフタンクで飼育することが可能と言われています。また体長が5cm前後と非常に小柄なため水を汚しにくく、水質管理が重要なリーフタンクにおいてもサンゴに悪い影響を与えにくいでしょう。

 

他種との混泳は問題ありませんが、同種間では喧嘩をすることが多く弱い個体はそのまま死んでしまうこともありますので隠れ家を多めに用意しておきましょう。

人工飼料にも餌付きやすく価格は1000円前後なので初心者からリーフタンクを管理する上級者まで広い層にオススメの観賞魚です。

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シリキルリスズメダイ

出典:アクアリウムレンタル匠水景

シリキルリスズメダイはナンヨウハギに似たカラーリングが特徴的で採集場所によって黄色い部分が広くなったり狭くなったりします。大きさは5cm前後と小柄ですが綺麗な水を好むためある程度の水量を確保できる水槽で飼育することをお勧めします。

また気性が荒いため混泳させる際はシリキルリスズメダイよりも大きな観賞魚が泳ぐ水槽に導入することをお勧めします。本種はクラカオスズメダイ同様にサンゴ礁に生息していることからリーフタンクで管理されることが多い魚です。

販売価格は約2000円とスズメダイの中ではやや高額な部類です。

 

スリーバンドダムセル

出典:ビーボックスアクアリウム松戸店

名前の通り黒い三本のバンド模様が特徴的なスズメダイの一種です。白と黒のコントラストは美しく10cm近くまで大きく成長するので鑑賞性に優れた熱帯魚と言えるでしょう。

日本国内で流通することは少なく販売価格は4000円前後と高額な熱帯魚です。また気性が荒いため単種もしくは単独飼育をおすすめします。

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ミツボシクロスズメダイ

出典:とあるスイマーの独り言

全身真っ黒な色合いをしており、左右と頭部に白いポイントが入るスズメダイの一種です。群泳することの多いスズメダイの仲間では珍しくサンゴイソギンチャクなどに入って身を守る習性があります。

そのためカクレクマノミと混泳させるとイソギンチャクに入る可愛らしい姿を観察することができます。本種の飼育難易度はそれほど高くはありませんが、イソギンチャクと混泳させる場合はややコツが必要となりますので注意が必要です。

販売価格は2000円前後とやや高めです。

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