名前から受けるイメージよりも遥かに綺麗な色を持つキンギョハナダイ。ハナダイの中では飼育も簡単で割と初心者でも飼育をする事が可能でしょう。
キンギョハナダイとは?
特徴
キンギョハナダイの生息地は太平洋やインド洋で、大きさは10㎝程度になります。産地によって異なる特徴を持ち、特に人気が高いのはインド洋に生息するコントラストがはっきりとした個体です。
キンギョハナダイの特徴ですが、オスとメスで大きく特徴が違います。オスの場合は赤みを帯びた全身に腹部がパステルカラーのような黄色、背びれは二本目の棘がしんっ長してアンテナみていになっています。
さらに、胸ビレには水玉模様がついていて、非常にチャーミングな見た目をしています。メスの方は全体的にオレンジ色をしていて、所々が黄色くグラデーションになっています。目の周りが紫なのも特徴です。
このようにオスとメスでまったく違う特徴を持っていて、パッと見て同じ海水魚だとは思えません。ハーレムを組ませて水槽に導入すると非常に美しい水景になります。
寿命
キンギョハナダイの寿命ですが、推定で3年から5年になります。一度慣れてしまうと長生きする場合が多いのですが、難しい個体を選んでしまうと短命に終わってしまう事があります。
販売価格
キンギョハナダイの価格についてですが、単品で売っている場合もありますが、ペアで売っていたり、オスが1匹でメスが複数匹のハーレム状態で売られている場合もあります。
いわゆるノーマルタイプで産地による特徴がない個体の場合はオスで1,000円前後、メスで700円前後です。比較的流通量が多い事から値段は落ち着いています。
しかし、インド洋タイプだと値段は倍くらい変わります、オスで2,000円前後、メスで1,600円前後です。特にオスが美しい特徴を持つ事からオスの値段は高めです。
稀にその他の産地から入荷してくる青みの強い変わった個体もいますが、値段はもっと高くなる事が多いようです、産地による特徴も楽しめるので自分好みのキンギョハナダイを選べます。
ネット通販で購入する場合はノーマルタイプやインド洋タイプであればよっぽど失敗する事はありませんが、稀に入荷してくるそれ以外の産地の個体だと実際に店舗にいってみて状態を確認したり、色味を確認してからの方が良いでしょう。
キンギョハナダイの飼育方法
水温と水質
キンギョハナダイの水温は、22度から28度。ある程度の水温であれが適応してくれます。
水質の方も、ある程度の水質悪化には耐えてくれます。汚れのたまりすぎには注意が必要ですが、初心者の方でも比較的飼育をしやすい海水魚になります。
混泳
キンギョハナダイを混泳させる時の注意点は特になく、さまざまな種類との混泳を楽しむ事が出来ます。
海水魚の中でも珍しく同種同士の混泳を楽しむ事もできますが、キンギョハナダイのオス同士だけは気を付けた方が良いです。
通常群栄で飼っているとオスは1匹だけしか出てくる事はないのですが、後で足す事があった場合にオスが水槽内に2匹出てきてしまう可能性があります。
縄張り争いが起きるとお互いをつっついてしまうため、十分な注意が必要でしょう。メス同士はまったく問題ありません。ヤッコであればルリヤッコやタテジマキンチャクダイも良い相性です。
一番定番のスズメダイの仲間だとヨスジリュウキュウスズメダイも綺麗な色味で良いかもしれませんが、気が強い海水魚だけは注意してください。
サンゴとの相性
キンギョハナダイのサンゴとの相性ですが、基本的にサンゴとの相性はよくサンゴ側に被害がある事は少なく、またサンゴからキンギョハナダイへの害もほとんどありません。
色んなサンゴとの混泳を楽しむ事が出来ますが、群栄を作らせる為に過剰飼育にしてしまうと水質汚染が早く進んでしまうため、数を増やしすぎる事には注意した方が良いでしょう。
水槽
キンギョハナダイの飼育に必要な水槽の大きさは45㎝です。体長が10㎝前後にしらならない事から小型水槽での飼育も不可能ではありませんが、水質の汚染が早く進んでしまう事から飼育難易度があがってしまいます。
色んな種類との混泳が楽しめるのも本種の特徴になるので、あえて小型水槽で飼育する人は少ないのではないでしょうか。大型水槽ではさまざまなサンゴや海水魚との混泳も楽しめます。
餌の与え方
キンギョハナダイの食性は雑食性になるので、ヤッコ用の餌よりもスズメダイ用の餌の方が向いています。
キンギョハナダイの餌についですが、ハナダイの中では餌付ける事も簡単であり、比較的容易でしょう。水槽導入後すぐには食べなくても1日から2日も経てば人工飼料に餌付いてくれる個体がほとんどです。
まれに餌付かない個体もいますが、水槽に慣れていなかったり、個体の差だったりするので様子を見て嗜好性の高い冷凍餌を与える事から始めると良いです。冷凍餌を入れると水槽の中に残った餌が発生しやすくなるので、水質汚染には気を付けてください。
まとめ
地域によって全く違う特徴を持ち、比較的飼育も容易な事から人気が高いです。ハナダイを飼育する時は本種から初めてみると良いかもしれません。