ゴキブリの飼育に必要なもの|海外での人気の種類は?

日本では害虫として嫌われるゴキブリですが、実は海外では愛好家も多くペットとして飼われている種類も存在します。ご家庭でよく見かけるゴキブリとは一味違うゴキブリをご紹介しましょう。

 

ゴキブリについて

主に熱帯地域を中心に生息するゴキブリですが、全世界で約4000種類ものゴキブリがいます。暖かい場所を好むため寒い地域には生息せず、北海道に住んでいる人は見た事がないという人もいます。

そして一部では「生きている化石」とも呼ばれており、ゴキブリが出現したのが約3億年前の古生代石炭紀であることからそう呼ばれています。今でもなお絶滅せず生息しているその生命力と繁殖力は凄まじいものです。

 

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ペットとしてのゴキブリ

海外ではペットとして飼育されているのは珍しくはありません。ペット用として様々なゴキブリの卵が輸入されています。

そして1993年には岡山でゴキブリの品評会が開催されるなど日本でもペットとしての活動を広げています。

 

 

ゴキブリを題材とした作品

2016年に実写映画化された伊藤英明さん主演の「テラフォーマーズ」はゴキブリが題材となっています。

原作は火星のテラフォーミング用に放たれた結果、人型へと進化したゴキブリ「テラフォーマー」と、それを駆除するために特殊な手術を施された人間との戦いを描いたSF漫画です。

ゴキブリがテーマ!?と驚いた方も多いのではないでしょうか。その他では、「ごきチャ」という漫画がアニメ化されています。こちらはゴキブリを擬人化した作品で、一部のコア層からの支持もあります。

 

 

海外で人気の高いゴキブリの種類

日本ではカブトムシやクワガタなどの昆虫を飼育している方が多いですが、それと同じように海外ではペットしてのゴキブリの飼育が行われています。

そこで、海外で人気の高いゴキブリの種類をいくつかご紹介します。

 

ヨロイモグラゴキブリ

出典:ヒロパーク

鎧を着ているかのような重量感のある姿が人気となっています。大型の種類であり8cm以上にも成長する個体もいることから、「世界一重いゴキブリ」としても有名のようです。

ペットとして人気は高いですが、値段が1万円を超えるものもあり高値で取引されています。ヨロイモグラゴキブリのもう1つの魅力が、地中に巣を作り家族単位で生活をしているため非常に家族思いな点です。

巣の中で、オスとメスの夫婦とその子供たちと暮らしているため天敵などが侵入してくるとオスが自らの体で巣に蓋をして侵入を防ぎ家族を守る姿が見られます。ヨロイモグラゴキブリの寿命は7~8年ほどです。

 

 

デスヘッド

出典:ビーボックスアクアリウム

5cmほどの大きさでドクロゴキブリとも呼ばれています。その特徴が、デスヘッドの胸の模様にドクロのような模様があるためです。

この模様と特徴的な色が人気の理由です。また、活発に飛ぶ事が少ないため初心者の人にも飼いやすい種類となっています。値段は約3000円~4000円程度で取引されています。デスヘッドの寿命は成虫で約1年ほどです。

 

 

グリーンバナナローチ

出典:Dangerous Insects

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世界一美しいゴキブリの名称でマニアの間ではとても有名です。全身が美しいエメラレルドグリーン色になっており、パッと見はゴキブリとは到底思えません。鮮やかな色であることから、女性にも人気があります。大きさは成虫でも2cm程です。

グリーンバナナローチは昆虫の餌用としても使われているためショップなどでもよく取り扱っています。そして成虫になるとよく飛び動き回るため、

ケースの掃除をしている間に逃げ出したりしないように注意が必要となります。幼虫は地味な茶色をしていますが成虫になると綺麗なグリーン色になるので、ぜひとも幼虫から飼育させて成長を楽しんでください。

 

 

ドミノローチ

出典:Exotic AnimalTherea sp

黒い体に白い模様が7つあるのが特徴で、見た目はてんとう虫のようで可愛らしい見た目をしています。家族にゴキブリを飼うのを反対されても、この見た目なら許してくれそうですね。大きさは成虫でも2cm~3cm程です。

成虫になるとつるつるした面も登ることが出来るので脱走に気をつけてください。ドミノローチの寿命は約1年~2年ほどと言われています。

 

 

ゴキブリの飼育に必要なもの

ゴキブリなんだからどんな環境でも大丈夫でしょ?というのは間違いです。カブトムシなど昆虫を飼育するのと同じようにペット用ゴキブリにも適応した環境の下、飼育を行いましょう。

 

プラケース

昆虫用または爬虫類用などのプラケースを使用します。地中に穴を掘り暮らす種類のゴキブリなどは、なるべく高さ(深さ)があるプラケースを選びましょう。

また、脱走防止のためにもフタが付いている物を選んでください。フタが緩い物やフタが付いていない物を使用するのは避けるようにしてください。

 

 

昆虫用のマットや腐葉土を敷き詰めます。マットを使用する場合は、地中に暮らす種類のゴキブリには広葉樹よりも針葉樹が適していますのでなるべくそちらを使用してください。

また、土が乾燥しすぎないように適度に水を吹きかけるなどしてください。

 

 

適正温度

元々ゴキブリは熱帯地域に住んでいて暖かい場所を好みます。そのため飼育する上で適正な温度で飼育してください。適正温度は約20℃~30℃ですが、種類によっては乾燥に弱いものもありますので温度管理に注意しましょう。

夏はなるべく涼しい場所にプラケースを設置し、冬は冷えないようにパネルヒーターを使用すると良いです。パネルヒーターは側面や背面に貼り付けましょう。

 

 

ゴキブリの餌

雑食ですので基本的にはなんでも食べますがペット用として飼育するのであれば、野菜・果物・腐葉土・昆虫ゼリーなどを与えてください。

昆虫ゼリーは水分と滋養の両方を供給できるのでこの中では有効です。ですが一番好ましいのは、それぞれの生息地で食べているものを与えるのが良いです。

また、ゴキブリは水をよく飲む生き物ですので水の補給も忘れないように気をつけてください。

 

 

まとめ

虫が苦手な人からするとカブトムシもゴキブリも同じと思う方もいますが、こうして見るとゴキブリにも可愛らしい点があったり知られざる一面も見えましたね。

日本ではまだまだペット用としては知名度も人気もありませんが、いずれショップでカブトムシやクワガタと同じようにショップに並ぶ日が来るかもしれません。

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