ウスユキバトの飼い方|世界一小さいハト

ハトと言うと、公園などに群がっており、害鳥と思っている方も多いと思います。しかし野生のハトも、元々は人間に飼われていたペットのハトの子孫です。

ハトは昔からペットとして一般的に飼われていたのです。ペットとして飼いやすい、超小型のハト、ウスユキバトの飼い方、特徴をご紹介します。

 

ウスユキバトの特徴とは?

出典:杉子WEBlog

羽の白い小さな斑点が雪のように見えることから、薄雪鳩と名付けられました。ノーマル種はグレーと茶色ですが、色変わり品種のホワイトもいます。目の周りに赤い縁取りがあるのがウスユキバトの特徴です。

  • 体長:19〜24㎝程
  • 体重:30g程

世界最小のハトです。セキセイインコと同じ位の大きさです。鳴き声も小さく、騒音を気にせずに飼うことができます。オスはポーポーと小さな声で鳴き、メスはほとんど鳴きません。

野生ではオーストラリアに生息しています。現地ではその美しい羽から、ダイアモンドバトと呼ばれています。寿命は約10〜15年と言われています。販売価格は5000円〜7000円程と比較的安価でお迎えできます。

スポンサーリンク

 

なつきにくい性格

手乗りサイズの可愛いハトですが、残念ながらあまり人には懐きません。手乗りに育てたければ、雛のうちから挿餌をしないと難しいでしょう。しかし驚かせないように優しく接すれば、人間のことを怖がらないようにはなってくれます。

自分から手に乗ってくることはあまり期待できませんが、餌で手の上に誘導して手の上で食べさせるようにすることは可能です。

 

オスの発情に注意

オスは発情すると、尾羽をクジャクのように広げて求愛します。その様子が見てみたいと思いオスメスのペアで飼いたくなりますが、相性が合わないと大変です。

発情したオスはメスをしつこく追いかけます。相性が悪いと、メスが逃げ回り、狭いカゴの中で怪我をしたり、ストレスで死んでしまうこともあります。元々相性のよいペアでお迎えするか、一羽で飼うようにしましょう。

後からペアにする場合、しっかり様子を見てあげ、メスが嫌がっているようなら別々のカゴにしてあげてください。ハトは繁殖能力が高く、一般家庭でも比較的簡単に繁殖しますので、繁殖を望まないのであれば、ペアでは飼わないで下さい。

 

 

ウスユキバトの飼い方

出典:杉子WEBlog

飼育用品の選び方

鳥かごは、広ければ広いほど良いですが、小鳥用の大きめサイズのもので飼育可能です。カゴの中を飛んで移動でき、なるべく高さのあるものを選んであげましょう。

またハトは地面を歩くことも多いので、床面積も広いものの方がおすすめです。床を歩く時、糞切り網に脚が埋もれてしまうようなら外してください。つけたままだと怪我の原因になります。

 

尾羽が長いので、床に尾羽がつかない高さに止まり木を設置してあげてください。止まり木は高さを変えて二本用意してあげましょう。

水をたくさん飲むので、大きめの水入れを用意してあげ、常に水を切らさないようにしてください。水浴びを好む子が多いので、カゴの中に飲み水とは別に水浴び容器を入れてあげた方が喜びます。

 

飼育環境

オーストラリア出身なので、暑さ、寒さにはそこまで弱くありません。過度な保温は必要なく、15〜20度くらいに保つようにしましょう。

しかし中には寒さに弱く体調を崩してしまう子もいるようですので、その子の様子次第で温度を調節してください。どの季節も、直射日光と風が直接当たる場所にはカゴを置かないようにしましょう。

スポンサーリンク

 

掃除

餌を丸呑みする習性があるので、餌のシードの殻が散らからないので楽です。しかし餌を散らかしながら食べる習性もあるので、餌入れ周辺には餌が飛び散る可能性大です。

飛び散った餌は毎日掃除してあげてください。糞は通常はコロッとした固形なので掃除が楽です。しかし糞切り網を外している場合、踏んでしまう可能性大なのでこまめに掃除してあげてください。

糞切り網がある場合は1日一回で十分です。ハトは皆、脂粉と呼ばれる白い粉が羽についています。この脂粉は飛び散りますので、カゴ内、カゴ周辺は白い細かい粉で汚れることは覚悟しておいてください。

 

餌の頻度と種類

出典:うりうりママ

主食

小鳥用のミックスシードで飼育できます。インコなどと違い、殻を剥いて食べず、殻ごと食べます。殻が残らないので食べた量が把握しづらいですが、あげた量と残った量の重さを計り、食べた量を把握してあげてください。

ペットショップなどでハトの餌として売られているものは、粒が大きいので小型のウスユキバトには向きません。また家禽の餌として売られている粉状の餌は、繁殖を目的として作られており、必要以上に高タンパクです。通常に飼育する場合には不向きです。

 

副食

ビタミン補給のために青菜を与えましょう。小松菜、チンゲンサイが一般的です。中には食べない子もいるようですが、シードだけではビタミンが全く足りませんので、なんとか食べさせる努力をしてください。

小さく刻み、主食と一緒に入れれば食べてくれる可能性が高くなります。カルシウム補給にボレー粉(牡蠣殻を砕いたもの)も欠かせません。ボレー粉も主食の食器に混ぜた方が食べてくれやすくなります。

またプラスリンというハト用の健康促進飼料も売られており、カルシウムだけでなくハトに必要な鉄分、塩分も補給できるのでこちらを使うのも良いでしょう。

 

ハトは他の鳥類と違い、塩分を必要とします。塩土と呼ばれる、赤土とボレー粉を混ぜて固めたものが売られているので、与えてください。

インコ用の物とハト用の物が売られており、ハト用の方が固くできています。しかしウスユキバトは小さいので、ハト用だと嘴を痛める可能性もあります。

その子の様子を見て与え、固すぎるようなら砕いて与えてください。また固形のままだと食べない子も、砕いてあげると食べる場合があります。

ペットで飼える鳥の人気種類ランキング10選

クジャクバト(孔雀鳩)の飼い方|販売価格・餌は?

 

いかがでしたでしょうか?現在はハトをペットとして飼っている方は少なくなってしまい、飼育に関する情報も少ないです。

その点では大変な鳥さんですが、体が丈夫だという点では飼育しやすい種類でしょう。ベタベタに懐くことは期待できませんが、小型のウスユキバトは可愛い姿を見て癒されたい方にはおすすめです。

スポンサーリンク