ナガレモエビの飼い方、販売価格|植物と相性が良い?

緑色やオレンジ、朱色など生活環境によって様々なカラーバリエーションを持つナガレモエビ。主に外敵から身を守る手段として周囲の環境に擬態するために変色するといわれています。

飼育下においても様々な色を観察できるためマリンアクアリウムに導入されることが多い種類です。ナガレモエビをお迎えする前に知っておくべきことを余す所なくご紹介したいと思います。

 

ナガレモエビの特徴とは?

出典:海へ行こうよ

藻類やカイメンソウで集団生活していることの多いナガレモエビは日本においても観察することができるため、ダイバーに愛されるシュリンプの一種と言えます。

そのため低温に強く20℃を下回っても生命を維持できるほど強靭な生命力を持っています。ただクリーナーシュリンプとして期待していると身体がかなり小さいため効果はあまりありません。お迎えする目的としては鑑賞用と考えておくと良いでしょう。

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販売値段

ナガレモエビは約1500~2000円で取引されることが多いようです。海洋性シュリンプとしては安価に分類されるので初心者の方にもお迎えされやすいと言えるでしょう。

小柄なので複数同時購入をすると一匹あたりの価格も下がり水槽内でも観察しやすくなるのでオススメです。

 

寿命

ナガレモエビの寿命は約1年です。飼育下では2~3年生きる個体もいるようですが殆どのナガレモエビは誕生から1年程度しか生きることができません。飼育下では繁殖を狙うことは困難なので短期間観察することになるでしょう。

 

ナガレモエビの飼い方

出典:海の案内人ちびすけ 

飼育環境

20cmキューブ水槽のような超小型水槽で終生飼育が可能です。水質悪化と酸欠に弱い面があるので初心者の方にはもう少し水量を確保できる水槽で飼育すると上手く行きやすくなります。

底床はサンゴ砂を使用します。可能なら海藻を入れると非常食や隠れ家になってオススメです。海藻を導入する場合は水草を育てる蛍光灯やメタルハライドランプなどを使用すると長期維持に役立ちます。

 

植物の導入が難しい場合でもライブロックやフジツボなど隠れ家となる場所を用意してください。導入初期は物陰に隠れてほとんど姿を観察することができませんが、1週間ほどすると藻類をツマツマする元気な姿が見られることでしょう。

ナガレモエビは他のシュリンプと比較しても低温に強いと言われていますが、温度は一定に保つほうが生体に負担がなく長生きしてくれるので、冬季はヒーター、夏季はクーラーで水温を一年を通して25℃前後に保つように心掛けてください。

 

フィルターは外掛けや投げ込み式でも問題ありませんが、今後のメンテナンスやランニングコストを考えると外部フィルターや底面フィルターをお勧めします。

フィルターに排泄物が溜まっていくと水質を酸性に傾ける作用が働くので、定期的に飼育水でろ材を洗うようにしてください。水道水でろ材を洗ってしまうとせっかく定着したバクテリアが死滅してしまうので、水槽の環境が崩壊してしまうことがあります。

 

餌の与え方

出典:アクエリアスのログ

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海藻や藻類などを食べて生活していますが、飼育下ではコケや人工飼料を食べています。人工飼料は淡水性のシュリンプ専用に販売されているタブレット型のもので問題ありません。

ほうれん草などは食べることもありますが水質悪化の原因となるのでオススメはしません。

 

複数飼育

同種間や大きさに差のないシュリンプとの混泳は問題なく行えます。ただ肉食性や大きめの観賞魚との混泳は捕食されてしまう可能性があるので不可能です。臆病な性格なので複数飼育をする方が調子よく育てることができるでしょう。

 

初期費用と維持費用

初期費用は5000円~30000円ほどで始められるでしょう。維持費用は電気代と水道代、人工海水の素などが必要ですが月々500円程度でしょう。

 

ナガレモエビとの相性が良いおすすめの海洋性植物

ナガレモエビは植物との相性が良いのでオススメの海藻をご紹介します。

 

ウチワサボテングサ

出典:KohKikaku

明るい照明さえ準備すれば元気に成長してくれる初心者向けの海藻です。CO2の添加も必要なく水温もナガレモエビの生活水温と同じなのでオススメです。

価格も1000円前後と安価で販売されているので是非同時に購入してみてはいかがでしょうか。

 

マツバウミジグサ

出典:マツバウミジグサ

こちらもナガレモエビの生活水温と同じくらいなので導入することができますが、光量はメタルハライドランプなどのような光の強いものを使用する必要があります。

また肥料も微量ですが必要なので初心者向けではありません。ただ細長い形状をしているのでレイアウトしやすく水槽を華やかに彩ることのできる海藻と言えるでしょう。

 

コアマモ

出典:コアマモ

日本にも生息する砂地に生える海藻です。ある程度の光量は必要ですがCO2は必要なくサンゴ砂にも植えることができるので、取り扱いやすい種類なのではないでしょうか。

導入を検討している方はサンゴ砂を細かいものにすると植えやすいのでオススメです。肥料は固形のものをサンゴ砂に埋めて使用するようにしましょう。

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まとめ

カラフルなナガレモエビは必ず水槽を一層華やかにしてくれると思いますので、是非お迎えを検討してみてはいかがでしょうか。

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