出目金の飼い方|寿命、販売価格、餌の与え方は?

夏祭りの金魚すくいで一際目立つ出目金ですが、持って帰って飼育しようとしても中々上手く行かないことが多い印象を受けます。

しかし、しっかりとした事前知識を持って飼育に挑戦してみると他の金魚や日淡よりもカンタンに管理できることに気づきます。

そこでこの記事では出目金を長生きさせるために必要な知識や特徴をまとめてご紹介したいと思います。

 

出目金とは?

その名の通り眼球が外方向へ飛び出したデザインが可愛らしい金魚の仲間で、黒色品種が有名です。

現在では、赤色やアルビノなど様々なカラーバリエーションが登場しており、アクアリウム市場を賑わしています。

 

本種はあまり泳ぎが上手い魚ではないので強い水流を作り出すろ過装置などを使用していると体力を消耗してしまい、衰弱してしまうので注意が必要です。

よく金魚すくいにも使用される出目金ですが、人間の油脂や雑菌などが水中に溶け込むことで水質悪化や酸欠により弱ってしまうことから持ち帰って飼育してもすぐに死んでしまうのです。

ペットとして迎え入れる場合はペットショップやブリーダーから購入することをお勧めします。

 

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販売価格

出目金は種類によって若干販売価格が異なりますが、大体500~3000円程度で販売されていることが多いでしょう。

流通量の多い黒色の品種は比較的安価で200円前後で取引されることもある一方で、赤色や特殊な模様の品種は数千円で取引されます。

人気が高い品種なので総合ペットショップで販売されていることも多く、すぐに見つけることができるでしょう。

 

 

寿命

出目金の寿命は約10年と言われていますが、しっかりと飼育環境を整えてあげることでそれ以上飼育することも十分に可能です。

ただ40年以上生きた事例のある和金ほど長生きすることは少なく、多くの場合は水質変化や水温変化により病気を罹患して命を落とします。

薬浴は病気の予防や治療に効果的ですが、やや体力を消耗する行為となるため長生きさせることは難しくなるため無闇に薬浴させることはお勧めしません。

 

 

 

出目金の飼い方

飼育環境

出目金はヒレが大きく身体も丸っこいため水面からの飛び出し事故が少ない種類ではありますが、念のために付属の蓋をしておくことをお勧めします。

管理温度は20℃を下回らないように意識して夏は30℃を上回る時間をなるべく少なくするように工夫することが重要です。

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よくフナと同様に捉えられるせいか冬季にヒーターは不要と勘違いされがちですが、出目金をはじめとする金魚たちは日本の低温に耐えることが難しく白点病などの感染症を罹患する確率が高くなりますので必ずヒーターは導入するように心掛けましょう。

底床に関しては大磯砂を用いることが多いようですが、水質に影響を与えにくい材質であれば何でも問題ありません。

 

生体管理のみ注視する場合はベアタンクでの管理がオススメです。

給餌頻度は毎日2回程度与えると早くに大型化し易いようですが、2日に一度でも生命は維持することができますし、マツモやアナカリスを入れているとそれを食べるので安心です。

 

 

混泳の相性

出目金は臆病な性格をしているため同種間の混泳は十分に可能なのですが、気性の荒い熱帯魚との混泳は避けたほうが良いかもしれません。

またミナミヌマエビやチェリーシュリンプのような小型のシュリンプは捕食対象とされてしまうのであまり同居はお勧めできません。

 

白点病などの感染症を罹患してしまった場合は水温を上げてメチレンブルーで消毒をしてから様子を見て、改善されないようでしたら塩浴など他の治療方法を検討しましょう。

金魚は色が派手な上にヒレが長いため自然界では鳥の餌にされてしまうので必ず放流しないように責任を持って最後まで飼育するようにしてください。

 

 

餌の与え方

金魚は肉食性の強い雑食で小型のシュリンプや稚魚などは食べてしまうこともあります。

また、マツモやアナカリスといった丈夫な水草を入れておくと餌を与え忘れたときの非常食となり得るので念のために入れておくと安心です。

基本的には金魚用の人工飼料のみで終生飼育することが可能ですが、やはりアカムシやミジンコなどの生餌のほうが食いつきがよく体色も綺麗になりやすいので余裕のある方は生餌をメインにしてみても良いでしょう。

 

 

金魚鉢での飼育方法

最近では丼鉢で金魚を飼育する方法を提案する雑誌や企業を見かけますが、やはり金魚と言えば金魚鉢で飼育するイメージが強いのではないでしょうか。

金魚鉢はインテリア性に優れている一方で水槽と比較すると水量が少なくエアレーションやろ過装置を設置しづらい構造になっているため水質悪化や水温変化が激しく長期管理にはあまり向いていません。

 

しかし2日に一度以上の換水と毎日の排泄物掃除を行うことができれば長期飼育に挑戦することは可能となります。

忙しい社会人にとっては水量の多い30~60cm規格の水槽に上部または外部フィルター、投げ込み式のフィルターを用いると管理がしやすく金魚も大型化し易い傾向にあります。

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