イルカの飼育方法|寿命・餌・種類は?

多くの水族館や動物園などで飼育されている世界的人気を誇るイルカ。近年では国内で行われている追い込み漁が問題となりましたが、まだまだイルカショーや水族館のイルカコーナーは根強い人気を誇っています。

そのため家に犬や猫のような感覚でイルカを飼育することを夢見る方も多く憧れのペットされていることも多いようですが、実はイルカを個人宅で飼育してはいけない法律はなく動物愛護管理法で認められさえすれば十分に家族として迎え入れることが出来るのです。

イルカをお迎えするにあたって知っておくべきことをご紹介していこうと思います。

 

イルカとは?

イルカは哺乳類に属するクジラの仲間で4メートル程度の種類をイルカと呼ぶことが多いようです。海水性のイルカが多い一方でアマゾン川に生息するカワイルカのような淡水性のイルカも存在します。

イルカはマグロと同じように常に勢い良く泳ぎ続けていることから睡眠を必要としない生き物と勘違いされていましたが、右脳と左脳を交互に眠らせることができるためしっかりと睡眠していることになります。

本種は集団で行動することの多い生き物であることから社会性があり、複雑な芸や人間とコミュニケーションを取ることも可能です。

 

ただ社会性を持つがゆえにイルカ同士のいじめが発生することもあり飼育下で複数匹混泳させる場合は注意が必要です。

イルカの脳は人間に次ぐ大きさであることから非常に知能が高く複雑な処理を行える一方で人間のような手脚がない分、十分に脳の潜在能力を活用することができないのが現状です。

また人間と同じくらいの情報処理能力を持つことになれば運動能力が低下してシャチなどの外敵に襲われる危険性が高くなります。

 

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イルカの種類

水族館で見ることの出来るイルカは「イロワケイルカ」「オキゴンドウ」「カマイルカ」「バンドウイルカ」などです。

イルカは捕獲される時にパニック状態に陥り同種間でぶつかり合うことで傷を負い飼育対象に選ばれた個体は再度海に戻されますが、かなり衰弱しており生き延びることが困難な状態にしてしまうことから問題となっています。

 

日本国内ではイルカが飼育されている水族館は来客数も多く人気のコンテンツとなっていますが、ヨーロッパのある国ではイルカの飼育が認められておらず多くの国々では捕獲することも禁止するように変化してきています。

野生下のイルカの寿命が短いことからイルカ飼育が残虐な行為かどうかは難しいところではありますが、知能の高いイルカは捕獲時のトラウマを抱える一方で捕食されない安心感を手に入れることもできるのです。

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寿命

イルカの大半は補色されたり怪我を負うことで寿命が短く8年前後しか生きることができないのが現状です。

ただ飼育下のような誰にも邪魔されない環境下だと最高で50年程生きることが出来ると言われているため長く飼育を楽しむことが可能です。

水族館で飼育されている多くは捕獲個体なのでペットとしてお迎えする場合でも数年程度誕生してから経過している個体が多いでしょう。

 

 

入手方法

イルカは水族館で繁殖された個体かイルカ漁で捕獲された個体、または他の漁業で使用する網にかかった個体を引き取る3つの方法が多いでしょう。

いずれも一般人が簡単に購入できる訳ではなく、水族館で長年イルカ飼育に携わり金銭的にも余裕のある方やイルカ漁に携わる人々との関わりが大切となるでしょう。

まずは飼育することよりも水族館などでイルカについてのノウハウを学ぶことを優先したほうが良いでしょう。

 

 

イルカの飼育方法

イルカを飼育する上で必要とされる飼育水量は1000トンともいわれており、かなりの運動量を必要とすることから広くて水深のあるプールを用意することが大切です。

ただイルカの行動範囲は広くとてもじゃありませんが人工的にそのような巨大なプールを用意することはできないでしょう。

 

また飼育水量が多くても1日に10キロ以上の餌を摂取することから排泄量も凄まじくすぐに飼育水が汚れてしまうため頻繁に換水を行い濾過能力の高いフィルターを設置することが求められます。

水質悪化が進んでしまうと皮膚に異常が発生するなど体調を崩してしまいます。

イルカは身体の作りが特殊なことから一般的な獣医師では診察できないため専門医の協力が必要となるため、もしものことを考えて予め専門医が勤務する場所を調べて受診方法を確認しておくことをお勧めします。

 

 

餌の与え方

イルカは肉食性でイカやサバ、アジなどスーパーでも手に入るような魚介類を与えます。

寄生虫を死滅させるために一旦冷凍してから与えることが多いためスーパーで販売されているものなら何でも良い訳ではありませんので注意してください。

 

一日に10キロ程度食べるため1年間で100万円近い餌代が必要であることから飼育には相応のお金が必要であることが覗えます。

イルカは餌から水分を補給しているためなるべく新鮮な魚介類を与える必要があり、海水を摂取してしまうと脱水症状を引き起こしてしまいます。そのため乾燥した餌を与えていても脱水症状に陥るため相応にお金が必要となります。

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