スカンクのペットとしての飼い方、寿命、性格は?

近年ペットとしてのスカンクを飼う人が増えています。スカンクはとても愛らしい外見ですが、あの強烈な「ニオイ」で抵抗がある方も多いと思います。今回はそんなスカンクの生態と飼い方をご紹介いたします。

 

スカンクの特徴とは?

外見・大きさ

スカンクはいくつかの種類に分けられていますが、だいたい毛色は白と黒です。ペットとしてよく飼われるのはシマスカンクという種類です。

種類によって体長や体重、シッポの長さなどは違いますが、シマスカンクの体長は約28センチ。一般的なスカンクのだいたいの体長は約20~48センチ、体重は約0.5~3キロです。

シッポの長さは約13~38センチとなっています。あのふわふわの長いしっぽがに惹かれてスカンクを飼いたいと思った人もいるくらい、インパクトがあり、可愛いシッポをしています。

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生態

スカンクはフェレットと同じイタチ科で夜行性です。主に北アメリカや南アメリカに生息しており、草原などで見られます。

スカンクは昼間は地面に掘った穴で生活し、夜になると獲物を求めて外へ出てきます。主な獲物はウサギやネズミといった小動物、昆虫です。雑食性なので、果物やベリーなども食べます。

 

臭い

スカンクと言えば、「臭い」というイメージをする方が多いと思います。フェレットと同様スカンクも分泌腺があり、そこから強烈なオナラのようなニオイを出します。

このニオイは敵から身を守るためだと言われています。ただ一般的にペットとして販売されているスカンクは臭腺が取り除いてありますので、その点は安心して買うことができます。

 

寿命

スカンクの寿命は平均して約5年ですが、ペットとして安全な環境で育てられたスカンクはその何倍も生きると言われています。スカンクの繁殖は通常晩秋~早春にかけて行われます。

妊娠期間は種類によって異なり、40日間~120日間と様々です。一回の出産で、だいたい2~10匹ぐらいの子どもを産みます。生後6週間ぐらいすると母親とともに巣の外にでるようになり、やがて自分でエサを探し、自立します。

 

性格

スカンクの性格は臆病です。臆病がゆえに攻撃的になってしまうことがあり、「威嚇行動」をすることがあります。「威嚇行動」とは、前足を踏んで警戒音を出し、そしてお尻にある臭腺から液体を噴射することです。

しかし、子供のころから育てれば順応し、慣れて飼いやすくなります。

 

スカンクはもともとは臆病な性格なので、抱いたりなでたりといったスキンシップは難しいと言われていますが、幼いころから飼育し、根気強く育てると、手のひらにのったり、愛くるしい姿をみせてくれます。

スカンクの性格や習慣はおよそ生後9か月から10か月で決まります。それまでに愛情をもってスカンクを育てれば、キスをしてくれたりと、愛情表現豊かなスカンクになるでしょう。

 

 

ペットとしてのスカンクの飼育方法

餌の与え方

スカンク専用の餌はないので、ドッグフードを代用します。他にも野菜や果物などもバランスよく与えましょう。おやつにペットショップで売られているウォールミールなどを与えるのもよいでしょう。

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住まい

基本的にはゲージでの生活になりますが、スカンクは自然界では行動範囲が広い生き物ですので、できるだけ部屋に放ってあげましょう。狭い場所に閉じ込めているとより攻撃的になります。部屋に放す際はコンセント類など危ないものは片づけておきましょう。

またスカンクはかじったり、その長い爪でゲージから逃げ出すこともありますので、ゲージは丈夫なものを用意しましょう。またゲージは少し暗い場所に置きます。

 

ゲージの中はスカンクが落ち着けるように、柔らかいブランケットをひいてあげるとよいです。もしあまり快適ではないとスカンクが思うと、飼い主のあなたの靴下や、服などをゲージに持ち込んで自分でベッドを作ってしまうかもしれません。

スカンクはきれい好きですので、定期的にブランケットを替え、ゲージ内を清潔に保ちましょう。室内で飼う場合の室温は15度から18度が適温です。夏や冬はエアコンを利用し、スカンクにストレスを与えない環境を用意してあげてください。

 

トイレ

スカンクはもともときれい好きな動物で、本能的にトイレで用を足すことを好みます。子供の時からトイレを探し、自分でトイレの場所を決めます。

その時がトイレの躾をするタイミングです。何枚かの紙、もしくはトイレにしたい容器などをスカンクが選んだ場所に置き、においのしない猫の砂をひきます。スカンクはきれい好きですので、トイレは常に清潔にしておきましょう。

 

万が一スカンクが粗相をしてしまい、他の場所でトイレをしてしまった時は、素早くふき取り、ニオイが残らないようにします。お酢を使うとニオイが中和され、そこではトイレをしなくなります。

スカンクがトイレに慣れると、少しずつ場所を変えていくことで、飼い主であるあなたの都合のよい場所に移すことができます。

 

スカンクの爪は長いです。爪は犬のように地面に穴を掘るためのものです。長いと物や人を傷つけたりする恐れがありますので、少し切ってあげたり、削ってあげましょう。

 

回虫

ペットとしてのスカンクの最大の敵は回虫です。回虫はスカンクの命さえも奪ってしまう恐れのある、恐ろしい天敵です。

回虫の卵は生命力が強く、どんな気候でも生き延びます。スカンクを飼う際は定期的に獣医に見てもらい、回虫からスカンクを守りましょう。

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まとめ

スカンクは子供のころから育てると環境に順応しますが、やはり犬や猫と違い、野性性が強く残っています。そして、大変デリケートな生き物です。スカンクにストレスを与えないように、環境やケアの配慮を怠らず、大切に飼育しましょう。

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