コツメカワウソをペットで飼うには?特徴や性格は?

人なつっこくて愛らしい動物園や水族館の人気者、コツメカワウソ。コツメカワウソとの握手体験などで触れ合ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

希少な動物としても知られるカワウソですが、実はペットとして飼うこともできます!コツメカワウソの基本から飼い方まで詳しくご紹介しましょう。

 

コツメカワウソの特徴とは?

カワウソは、体長が2メートル近くにもなる大型の「オオカワウソ」や、ヨーロッパカワウソとも呼ばれ、広範囲に生息する「ユーラシアカワウソ」なども有名ですが、最も小型の「コツメカワウソ」は動物園や水族館でもよく見かける人気者なうえ、ペットとしても飼育可能!

コツメカワウソは食肉目イタチ科ツナメシカワウソ属に分類され、名前の由来にもなっている小さい爪が特徴です。

 

同じイタチ科のフェレットにも似ていますが、フェレットの爪が長くて鋭いのに対し、コツメカワウソの爪は世話の際にケガをする心配がないと言われるほど爪がほとんどありません。

体長は約40〜65cm、体重は約2.5〜5.5kg、長くて太い約25〜35cm程度の尾をもっています。

 

野生では、中国南部から東南アジア諸国の川沿いや湖周辺、沼地や湿地帯など水と密着した地域に生息しており、体の特徴には泳ぎが得意な動物の特徴がたくさん見られます。

水に浮くことができる分厚い毛皮はそのひとつで、背面は灰褐色、薄黒褐色、口の下、頰、喉から首にかけて白っぽい体毛をしています。

 

また、胴が長くて四肢が短い細長い体つきは水中での抵抗が少なく、長い尾は水中でバランスをとる役割があります。

さらに、平たい頭部の上の方にある目は端についていることで泳ぎながら周りを見渡せるといい、丸くて小さな耳の耳孔や鼻孔は水中では閉じることができると言われています。

これらの特徴のおかげで、コツメカワウソは水中でも敏捷に活動でき、獲物を捕らえることができるのです。

 

 

性格

コツメカワウソは大変活発で遊び好きな動物です。野生では狩りの時以外でも泳いだり川岸の斜面を上り下りして遊んでいるのだとか。

性格は人なつっこくて甘えん坊な一面もあり、人間にもよく慣れると言われます。群れを作って生活する動物のため、高い社会性は有名。

 

何種類もの声を使い分けてコミュニケーションしているそうです。「ピャ・ピィ」といった小鳥のような鳴き声も特徴です。

トイレを覚えることができ、簡単な芸を教えることもできるという賢さももっています。そのため、犬や猫に負けないくらい良きパートナーになりうるといえるでしょう。

 

 

販売価格

難なため希少価値が高く、気になる販売価格は約60万円〜80万円、中には100万円という場合も。

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さらに、専門店でも滅多に入荷しないなど、購入先が限られるのでかなり探す必要があります。検討している場合は珍しい動物を取り扱うペットショップや専門店で一度相談してみましょう。

 

 

コツメカワウソの飼育方法

餌の与え方

コツメカワウソは肉食性で、野生では魚類、貝類、甲殻類を中心に捕まえて食べています。

カワウソの中には直接獲物に噛みついて狩りを行う種もいますが、コツメカワウソは餌を手に持って食べるなど、前足を器用に使って食事をします。

 

ペットとして飼育する場合は、フェレットフードを主食に、副食として新鮮な魚なども与えてあげるといいでしょう。コツメカワウソは毎日水浴びができる環境を整えてあげる必要があります。

大変活発ですからたっぷり遊ばせてあげないとストレスがたまってしまいます。子ども用のプールなどを活用するといいでしょう。

 

 

お世話

コツメカワウソは昼行性です。コミュニケーション上手な動物でもありますので、ペット用のおもちゃを用いて遊んであげたり、たくさん活動できるようにしてあげましょう。

そのためにはある程度広い飼育スペースが必要になります。普段は犬猫用のケージを用意し、体のサイズにあったトイレも設置します。飼育スペースはいつも清潔に保つようにしましょう。さらに、コツメカワウソは温暖な地域で暮らす動物です。

 

特に冬の時期などは飼育スペースを温かく保つようにしてあげましょう。コツメカワウソの寿命は約10〜15年と言われます。

コツメカワウソは犬猫のようなペットとして良きパートナーになりえますが、健康に育てながらお世話をしていくうえでは食事の面や水浴びできる環境を整える、活発に運動できるようにしてあげるなどかなりハードルが高いペットでもあります。

 

まず生体の入手ルートと金額を確認するのはもちろんですが、きちんとした環境で愛情をもって世話をし続けられるのかどうか、飼う前には慎重によく検討してみましょう。

さらに、ペットとしての飼育例が少ない分、情報量が少ないことや診察してくれる動物病院が限られることも飼育の難しい点といえます。

 

入手ルートを確認する際は、こまった時に信頼できる獣医師さんやアドバイザーの方も一緒に見つけておくと安心です。

お迎えしたら、愛情いっぱいに育て、コツメカワウソとのふれあいの時間を大切にしながら良い信頼関係を築いていってくださいね!

カワウソのペットとしての飼い方、性格は?

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