私たちの生活に欠かすことのできない存在となったニワトリ。日本には主に食用として鶏肉や卵が流通していますが、小学校や動物園などでは観賞用として人気もあります。
古くからニワトリが重宝されてきた理由の一つに管理のしやすさが挙げられますので、初心者の方にも簡単に飼育することができます。ニワトリの飼育方法や注意点などを余す所なくご紹介していきたいと思います。
ニワトリとは?
最も有名な家禽と知られるガッルスガッルスドメスティクスという名称の鳥類の一種です。
赤いトサカとコケコッコーと元気よく鳴くことから様々なキャラクターのモデルとして起用されている他、近年では改めてペットとしての魅力に気づいた人たちがお迎えするケースも増えているようです。
牧場などのイベントではひよこが販売されていることもあり、比較的どこでも購入することができます。また簡単に繁殖させることができるので累代飼育を気軽に楽しめる点も魅力的です。
最近ではカラーひよこといってカラフルな色合いに着色されて販売されることもあるようですが、毛が入れ替わると元の黄色いひよこに戻ります。
大きな声で鳴くことから都心部では飼育が難しいと言われていますが、工夫次第で問題なく飼育することができるので気になっている方は是非ペットとして飼育してみてください。
販売価格
ひよこは500円程度で販売されていることが多いようですが、成体になると管理費用がある程度かかっていることから数千円で販売されています。
ただまとめて複数匹同時購入する場合はかなりの値下げが期待できるので、飼育スペースにゆとりのある田舎にお迎えを考えている方は一度に大量購入をお勧めします。
寿命
ニワトリは大きな病気がない限り3年以上生きることができます。
なかには10年以上生きるニワトリもいるため寿命は個体によって大きく異なります。
ペットとしてのニワトリの飼い方
ニワトリはヘビなど外敵に捕食されやすい生き物なので飼育ケースは隙間ができないような配慮が必要です。念のために飼育ケースの壁を土に50cmほど埋め込むとより外敵から侵入される危険性が少なくなります。
かなり丈夫なニワトリですが、湿気の多い場所は苦手とするので必ず風通しの良い環境で飼育するようにしてください。また日光浴ができるように日陰ができる場所と日光が照らされる場所の両方用意できると完璧です。
給餌箱に配合飼料を多めに入れていても食べすぎることはありませんので、無くなる前に追加して入れていっても良いでしょう。
ニワトリは風呂に入れる必要はありませんが、砂浴びをする習性があるので砂場を用意しておく必要があります。
砂場の砂は月に一度新しいものと交換するようにしてください。飲水は腐りやすいので毎日取り替えるようにしてください。
飲水は水道水を活用すると腐りにくく衛生的に管理できますが、肌荒れする可能性があるので毎日交換できる場合はカルキを抜いたものを使用すると良いでしょう。
繁殖をさせる場合は生後4~5ヶ月程経過したニワトリを使用します。オス一匹にメス複数匹で飼育すると上手く行きやすく、産卵用の巣箱を用意してメスに産卵を促します。
産卵を終えたメスは温めはじめて約1ヶ月程度でひよこが誕生します。一度に孵化するひよこは大体10頭までであることが多いようです。
餌の与え方
ニワトリは地面に落ちているものを何でもついばむ習性があり、広い田舎だと特別給餌しなくても生きていけると言われています。
ただ痩せ細ってしまう可能性があるのでホームセンターなどで販売されている配合飼料を与えるようにしましょう。
家禽用に販売されている配合飼料はかなり安価なので負担になることは少ないのではないでしょうか。
昔は人が残した残飯を与えていたようですが、化学調味料や塩分過多などで調子を崩すニワトリが出て来る可能性も否定出来ないため、毎日残飯を与えるのは良くありません。
また鶏肉を与えてしまうと共食いとなり脳に異常を来して急死してしまうことが非常に稀ですが考えられますので控えましょう。
屋内飼育について
ニワトリはトイレを覚えることができず何でも口にすることから屋内飼育を避けられてきた動物ですが、最近では鳥用に開発されたおむつが販売されており、お部屋を自由に歩かせる飼い主もいるようです。
ニワトリは頭が良く名前を呼ぶと反応することもあるので、ペットとしてのポテンシャルはかなり高いと言えます。
またケージで飼育すれば排泄の処理も容易くできるのでおすすめですが、糞きり網を使用すると脚を怪我してしまう可能性があるのでお勧めできません。
また鳴き声が大きく集合住宅だと近所に多大な迷惑を被る可能性があるので、防音対策は必須です。
近年では鳥インフルエンザが人間に感染することが懸念されることからも屋内飼育する場合は外に出すことのないようにしてください。
ニワトリの排泄物や卵の表面にはサルモネラ菌が付着していますので触った後は石鹸で手を洗うようにしてください。