アヒルのペットとしての飼育方法と種類

テレビコマーシャルでお馴染みの可愛いアヒルに、興味を持たれた方も多いかと思います。身近にいるイメージのアヒルですが、ペットとしての歴史は意外と浅く、飼い方も犬や猫に比べると確立されていない面があります。

家族の一員としてお世話をしてあげれば人に懐き、その姿や動作は見ているだけでもとても楽しくなります。 今回は、そんなアヒルの飼い方をご紹介します。

 

アヒルの特徴とは?

アヒルは、野生のマガモを家禽用に改良した品種です。とても人懐っこく、感情が行動によく現れて、喜怒哀楽がはっきりしています。

好きな人(飼い主)には、お尻をフリフリさせてついて歩いたり、横にピタリとついて座ったり、寝たりもします。犬や猫など、他のペットとも仲良くできます。

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寿命・大きさ

寿命は15年~20年くらいで、体長は60㎝前後、体重は3㎏~5㎏前後です。

ペットとして販売されているものは、体長30㎝程度、体重1㎏前後の小型の品種が人気です。発情期はオスは攻撃的、メスは甘えん坊になります。

 

販売価格

ペットショップ・ホームセンター・牧場等で販売されています。価格は、

  • 一羽2000円~4000円(ペットショップ等)
  • 一羽500円~1000円(牧場等)

 

 

アヒルの種類

 

シロアヒル

もっともポピュラーで、白い羽毛と黄色いくちばしが特徴です。(TVコマーシャル等で見るアヒル)

 

アオクビアヒル

出典:日本の野鳥識別図鑑

カモに似ている配色が特徴です。

 

シキアヒル

出典:メカロクの写真日記 3

羽毛がクリーム色です。

 

コールダック

出典:続・動物園ありマス。

最も小さいアヒルの種類。ペットで一番飼われているアヒルです。

 

 

ペットとしてのアヒルの飼育方法

 

室内飼育する場合

広めのケージ(1m×2m程度)を用意します。ワンちゃん用のもので良いでしょう。ケージの床は固めなので、そのままだと足を痛めてしまいます。お風呂マットや人工芝など清掃が楽にできるものを敷いておきます。アヒルは水鳥なので、水浴び場は必需品です。

衣装ケース、大きめのタライ、ベビーバス、子供用プールなどを、水がすぐに捨てられる場所に設置します。ベランダや風呂場、屋外がおすすめです。

 

部屋の中だと床がビショビショになり、掃除が大変です。アヒルがいつでも入れる様に、常時水を張っておきましょう。アヒルは大変きれい好きです。

水浴びはストレス解消と運動になりますし、体を洗う行為でもあります。でも水浴び中でもフンをしてしまうので、いつでも綺麗な水を入れておいて下さい。

定期的に洗い流し、清潔に保つよう心掛けましょう。近くに小さな川があれば、散歩しながら連れて行ってあげるのも良いです。流れの速い川より、穏やかな流れの川を選びましょう。

 

屋外飼育の場合

夜間外敵からアヒルを守るため、鍵が掛けられる扉のある小屋を用意します。その周りをなるべく広めに、頑丈な柵(1m位の高さ)で、しっかり囲ってください。地面は、段差がないように均して、人工芝かマットやスノコを敷きます。

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アヒルは鳴き声が大きいので、ご近所とのトラブルにならない様に気を付けましょう。比較的オスのほうが鳴き声は小さいので、購入時に検討してください。

 

排泄物の始末は?

アヒルは水分を多く含んだフンをします。躾は全くできませんので、したい時に排泄してしまいます。部屋で遊ばせると、あちこち所構わずフンだらけにされてしまいます。室内飼いの場合は、多少の臭いは我慢する事になるでしょう。

ケージの中も、常に掃除は欠かせません。そのままにしておくと、虫が出たり雑菌が繁殖して、病気の原因にもなります。また、毎日のように細かい羽根が抜けますので、こまめな清掃を心がけましょうね。

アヒルの病気の症状|足が腫れたり歩き方が変?

餌の与え方

アヒルは雑食なので、何でも食べてしまいます。基本のフードは、水鳥用のペレットか鶏のエサを主食とします。副食として野菜を与えると良いでしょう。種類は、キャベツ・キュウリ・レタス・人参・水菜・トマト・小松菜などを、少しずつ日替わりであげて下さい。

雑穀類(ハト麦・キビなど)や米ぬかを混ぜるのもおすすめです。ペット用の煮干しや、海老・きびなごなどを小さく砕いて少量与えるのも良いです。

ミミズやダンゴ虫なども好物で、屋外飼育の場合は自分で取って食べますよ。アヒルは太りやすいので、食事量を注意して、体重管理に気を配ってください。

 

食べさせてはいけない物は?

ご飯やパン、麺類などの炭水化物やハム・ベーコン・犬猫鯉のエサもいけません。果物の種やニラ・ニンニク、ネギ類やごぼうも避けましょう。

 

日光浴をさせましょう

ヒナの時は丈夫な体をつくる為に、また成鳥になってからも、日光浴は欠かすことが出来ません。外敵に注意しながら、まめに屋外に出してあげて、日光浴をさせましょう。

夏場は、屋内でも熱中症に注意して下さい。体温調節が出来る様に、室内にも日蔭を作ってあげます。水浴びの後も日光浴をさせると良いですね。

 

日々の世話は、ワンちゃん・ネコちゃんより手間がかかりますし、体力も必要ですね。病気もすれば、ケガ(特に足)もしますので、お金がかかります。

でも飼い主にはしっかり懐き、帰宅時におしりを振って出迎えてくれると、とても愛おしくなります。アヒルは何もしていない時はほとんど寝ています。

コールダックの飼い方|寿命・販売価格・水浴びは?

食べたい時に食べ、所構わずフンをしますし、自分中心で、甘えたい時にすり寄り、気分が悪いと頭突きをしたり噛みついたりします。水遊びをして、そのまま部屋に入り床を水浸しにするし、羽根も散らかし放題…。

そんな困ったアヒル君ですが、魅力もいっぱい、傍にいるだけで癒されてしまいます。

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