海外セレブに人気があり、日本でも某テレビ番組で元スポーツ選手がその愛くるしさを紹介して話題になっている珍しいペット、ミニブタちゃん。
なんとなくブタは臭い、汚いイメージがありますが実はブタちゃんは綺麗好きで人によくなれ、しかも頭の良い可愛い動物なんです。
ペットとして飼うミニブタの特徴について
- 目 – 科:偶蹄目 – イノシシ科
- 学名:Sus scrofa domesticus
- 英語名:Pig
- 漢字:ブタ:豚
- 体長:1メートルほど
- 寿命:9~15年
犬や猫と同じぐらいの寿命です。長い時間一緒に暮らせるのはいいことです。ブタさんは、なんとイノシシを家畜化した動物なんです。ブタには約250品種もあり、登録協会認定の品種は約90品種です。
なぜこんなに品種が分かれているのか、それはもちろん人間が美味しいお肉を効率よく生産するためです。
日本で飼われている豚は6品種、それぞれ体の形や肉の質が違います。私たち人間が食べている豚肉は、これらの品種をかけあわせた雑種だそうです。
知能が高い?
「ミニ」とついていても基本はブタさんと同じです。知能は犬より高く、嗅覚も人間の100倍と言われています。トイレをちゃんと覚えることができるので知能が高いペットは飼うのが楽です。ですが、「ミニ」という名前に騙されないでください。
子供の時は2kgぐらいで成猫よりも小さくチョコチョコと可愛いですが、徐々に大きくなっていき、30〜40kgほどの体重になります。なかには100kg超えてしまうミニブタちゃんもいます。
どの辺が「ミニ」なんだ!と思ってしまいますが、普通のブタさんは200kgを超えるほどに成長しますので比較すれば「ミニ」となります。
「ミニブタ」と呼ばれるブタは100kg以下が基準になっていますので100kgになるのが当たり外れの個体差ではなく、通常範囲ということです。
日本で販売されているミニブタちゃんは、ドイツのゲッチンゲン(肌色)と、ベトナム原産のポットペリー(黒っぽい)という品種がいます。ポットペリーがアメリカでブームになっているミニブタちゃんです。
芸も覚える?
ちょこちょこと飼い主さんの後ろをついてくる姿や何にでも興味を持ってブヒブヒしてる姿や甘えてくるなど、見ているだけで癒されること間違いなしです。きれい好きなので決まった場所以外で粗相をすることはありません。
人間が考えている以上に頭がよいので、犬のようにオスワリやオマワリなども覚えます。ブタさんは群れで行動するという本能があるので、犬のように服従するわけではなくどんなに懐いたても人間を対等と位置づけします。
力が強い
犬猫より力が強いので注意が必要です。特に鼻押し、お鼻を力いっぱい押してくる行動は身体が小さくても力があります。
大きくなるとかなりの力になるので飼い主さんが怪我をしないようにしましょう。人の注意を引きたい時や餌が欲しい時、甘えたい時などにもみられます。
ポットベリーはよく歯ぎしりをするようですが特に問題ではありません。ただストレスを感じる場合や体調不良の時にも行うので気にかけてあげてください。
そして、何よりも「穴掘り」が習慣的にできないとものすごくストレスが溜まってしまいます。どこでも穴を掘ろうとするので室内でも穴掘りスペースを作る必要があります。
「穴掘り」をやめさせるしつけはできません。ブタの習性ですので理解してあげるほかありません。毎日のお散歩も重要になります。しっかり運動させていかないと、あっという間に大きいミニブタちゃんになります。
販売価格は?
ペットショップでの価格は5~10万円ほどです。ブリーダーさんのような牧場経由であれば1~4万円前後で購入可能のようです。
高価なイメージがありますが実はそれほど高くなく購入できます。
ペットとしてのミニブタの飼育方法
出典:ミニブタドットコム
ミニブタちゃんの生活スペースの確保です。100kgまでいかなくとも、40kgにはなります。室内で飼育ができるのか、将来的に外での飼育ができる環境なのかちゃんと考えておきます。
そして去勢、避妊手術も必要です。去勢は生後1週間から6週間、避妊手術は3か月ごろが適しています。手術をしない場合、オスは5ヶ月、メスは6ヶ月頃から発情し、実際には1歳ごろから繁殖できるようになります。
そして先にも書きましたが、穴掘り用のスペースです。お散歩中も穴掘りをしてしまうので怪我をしないように注意してあげましょう。室内ではミニブタちゃんがスッポリ入れるものを用意し、中に玉砂利などを入れておけば十分です。
ゲージやトイレは中型犬、大型犬の物で大丈夫です。ペットシーツは破いてしまうのでペレット状の物がオススメのようです。餌や水入れも犬用を使用すれば問題はありません。
餌の与え方
基本的には雑食です。ただし、バランスよく与えなければならないのでミニブタちゃん専用フードを与えます。生後6ヶ月ほどのミニブタちゃんの食事量は1日400gほどです。
野菜は少しフードに混ぜて与える程度で大丈夫です。専用フードはほぼネット販売しかなく、月々の食事代は1万円ほどかかります。注意して欲しいのが与えてはいけない食べ物です。
肉、玉ねぎ、果物の種、チョコレートは犬猫と同じで与えると消化器官に詰まってしまったり、糖尿病、体調を崩す原因、最悪死んでしまうこともあるのでコッソリ食べてしまわないように注意してください。
そして甘いものが大好きで与えれば与えるだけ食べてしまい、あっという間に100kgへ変身。なるべく「ミニ」サイズで過ごすためにも適度なエサと適度な運動をしましょう。
まとめ
子供の時のかわいい姿だけで安易に飼うことはやめましょう。「ミニ」ではないということです。今では「ミニ」より小さく、ミニブタを飼いやすく改良品種したのが「マイクロブタ」と呼ばれています。
しかし体重は40kgとやはり小さくはありません。そして忘れてはいけないのが病気です。豚インフルエンザは聞き覚えがあると思います。
家にいて突然かかることはないと思いますが、蚊を媒介とする「日本脳炎」、「豚コレラ」、殺処分の対象となっています。その他注意すべき病気もたくさんあると思います。
これらが人間に必ずしもうつるわけではないと思いますが、常日頃から注意し、リスクを減らしていく工夫が必要かもしれません。犬猫と違い顔の表情も豊かで意思疎通ができますし、頭の良い動物なのでしっかりとしつけをしていけばお互い毎日が楽しく過ごせると思います。