見た目がピンク色のブタさんみたいな動物、普通のモルモットと並んでペットショップにいるのを見かけることがあります。実はとっても人になつくモルモットなんです。
スキニーギニアピッグの特徴とは?
出典:ワールド牧場
毛がなかったり、色が白かったり、目が赤かったりするのは突然変異かと思ってしまいますが、スキニーギニアピッグは、なんとモルモットを人工的に品種改良した品種なんです。
「スキニーギニアピッグ」という名前自体もモルモットの英語名称が「ギニアピッグ」といい、「スキニー」と合わせると「毛の無いモルモット」そのままの名前です。
「毛がない」と言ってもバリエーションはかなり豊富で、全身にまったく毛のないタイプから鼻や足先に少し毛が残るタイプ、色合いは白や黒、茶色、斑点模様、もちろんピンク色、さらに目が赤いものまでと本当にたくさんの種類がいます。
大きさや寿命
出典:ワールド牧場
- 目属性科:ゲッ歯目 テンジクネズミ科 テンジクネズミ属
- 原産国:モルモットの人工交配種のため野生では生息はしていません
- 体長:オス/メス 15~25cm
- 体重:オス 900~1200g/メス 700~900g
- 寿命:5年〜10年と言われていまが、実際には4,5年ほど
大きさや重さは普通のモルモットと同じです。とっても触り心地の良い肌の持ち主で、優しく抱っこした時の温もりとプニプニ感を味わってください。このスキニーギニアピッグの可愛らしさがわかると思います。
販売価格
ペットショップでの価格はだいたい2万〜5万円。普通のモルモットが数千円ですので非常に高価です。現在ペットショップなどは、ほとんどオスのみの販売となっています。メスはブリーダーさん以外手に入れることが難しようです。
メスの販売価格はオスの比ではなくとても高価になっているのが現状です。繁殖をさせたくても相手がいない状態です。もし繁殖できる環境であれば、モルモットと同様に一度に2〜4匹産みます。
気になるにおい
出典:アニマルプランニング
毛のあるモルモットはおしっこなどが毛に付き匂いがしてくるといいますが、そういった点ではスキニーギニアピッグは毛がないので身体からの匂いは少ないようです。
人の臭覚はそれぞれ違うので臭わないという人もあれば臭いという人もいます。
少なからずペットショップぐらいの動物臭はすると思ってください。あと排泄物をこまめに掃除すれば匂いという観点では抑えられそうです。
性格
性格は臆病で警戒心も強く、ちょっとした物音にも敏感です。お家にお迎えした日は環境に慣れるためにもそっとしておいてあげてください。ハムスターよりおっとりしているので、環境にゆっくりとなれていけばよくなつき、噛みません。
飼い主さんの手から餌をあげると慣れるのも早いようですが、ストレスも感じやすくなるのでゆっくりと地道に慣らしていく方が良さそうです。このスキニーギニアピッグは鳴き声でコミュニケーションをとれる動物なので、寂しい時や人恋しい時は自ら鳴いて呼んだりします。
鳴き声は個体差によりますが、小さな体の割に大きな声で鳴くこともあります。お腹が減った時も鳴いちゃいます。鳴き声は「キュルキュル」「ぷえぷえ」など表現しにくいですが、かわいい高い声です。
スキニーギニアピッグの飼い方
出典:アニマルプランニング
飼育環境
普通のモルモット用ゲージなどで大丈夫ですがお留守番の時間が多い子などはプラスチック製のケースの方が室内温度調節がしやすいかもしれません。普通のモルモット同様にウンチはポロポロとたくさんします。
おしっこの量も多いのでペットシートをひき、こまめに変えてあげれば匂いはあまり気にならないと思います。もしゲージ選びに迷ったら、排泄物の始末が楽なものを選びましょう。
毎日の処理が面倒くさいと怠ってしまいがちになります。そして匂いも出る。嫌になる。悪循環になってしまいます。
不潔にしていると足からすぐバイ菌がはいり、腫れ上がってしまいます。寒さにはとっても弱いのでペットヒーターや、ゲージの周りをブランケットなどの暖かい素材で囲うなどの寒さ対策は万全にしてあげましょう。
餌の与え方
出典:ピュアアニマル
通常のモルモットの餌で大丈夫ですがいっぱい食べます。ただ、体内でビタミンを作りにくい体質なので野菜や小動物用のドライフルーツなども食べさせてあげてください。
ビタミンが足りないと体の抵抗力が落ちて病気や怪我をしやすくなり、悪化しやすくなってしまいます。普通のモルモットより大喰らいなのは、体温維持のためです。毛がないので体内でずっと燃やし続けています。
病気や怪我
肌を守ってくれる毛がないですので皮膚炎や感染症(人で言う水虫みたいなもの)になりやすいです。ぬるめのお風呂や、お湯に浸し軽く絞ったタオルで拭いて身体を清潔に保つようにしましょう。
足の裏の怪我や皮膚トラブルにも注意が必要です。ゲージ内外で怪我のないようにしてあげましょう。そしてお肌が乾燥しやすいので保湿クリームなどのお肌ケアをしてあげるとむちむち、ぷにぷに、かわいさ倍増です。
飼育で気を付けること
出典:ワールド牧場
普通のモルモットやハムスター同様に飼育可能です。ただ鳴き声が大きい個体もいるのでペット不可の集合住宅では難しい場合もあります。畳はかじる恐れがありますのでご注意ください。
まれにアレルギー反応を起こす人がいますので飼う前にはペットショップ等で触れさせていただいた方が良いかもしれません。
最後に
犬が飼いたいけど環境的に飼えずスキニーギニアピッグにたどり着く方もいるようですが、小動物の知能では犬猫のようにはいきません。「なつく」と言っても人を怖がらず呼べば近寄ってくる程度です。
もちろん飼い主さんと過ごす時間がいちばん幸せだと感じてくれるでしょう。ですが過度の期待は禁物です。