ペットショップで販売されている爬虫類といえばフトアゴヒゲトカゲかヒョウモントカゲモドキ、イグアナの3種類が多いのではないでしょうか。
前者2つは飼育しやすいイメージがありお迎えに対するハードルも低い印象ですが、どうしてもイグアナとなると大きく成長することから嫌煙されがちではないかと思います。
しかし飼育は非常に簡単で想像以上に知能が高いので犬や猫と同じような感覚で飼育することができる素晴らしい種類なのです。イグアナの初心者にオススメの飼いやすい種類をご紹介したいと思います。
イグアナ初心者に飼いやすいおすすめ種類
グリーンバジリスク
出典:爬虫類図鑑
立派な背ビレと鮮やかなグリーンの体色に明るい水色のスポットがいくつも入るファンタジー映画に登場しそうな美しい容姿をしていることから人気を集めています。
水辺で生活していることが多く高温多湿環境で飼育されることが多いようです。とても感情的で暴れまわることも多い種類なのでなるべく広いスペースで飼育されることが望まれますが、飼育自体はそれほど難しくはありません。
ノギハラバシリスク
出典:NATURFOTO.CZ
大きくガッシリとした後ろ脚が格好いい全長60cm前後のトカゲです。体色はナチュラルな褐色をしていますがバジリスクの仲間では大型に分類される種類なので迫力満点であることから人気を集めています。
かなり人の動きに敏感なので落ち着いた広い環境で飼育することが大切となりますが、爬虫類の中では飼育しやすく人気があるため5000円前後で購入することができます。
ただ管理にコツが必要なので爬虫類専門店でお迎えすることになるでしょう。
ハガクレカメレオンイグアナ
出典:櫻井トレーディング
色彩豊かな体表をしており鑑賞性が高いことから人気のイグアナです。温厚な性格をしておりハンドリングも可能なので密なコミュニケーションを取りたい方にお薦めです。
動きはまるでカメレオンのようなので見どころ満載です。ただイギリスではモンキーリザードと呼ばれることからサルのような動きとも言える変わったイグアナです。
サバクイグアナ
出典:爬虫類倶楽部
丸っこい顔が可愛らしい全長40cm前後のアメリカ原産種です。地表性かつ乾燥系のトカゲなのでシンプルなレイアウトで飼育することができるので比較的管理が楽な種類です。
餌に関しては幼体時に動物食、成体に植物食の餌を多めに与えるようにします。爬虫類の多くは人工飼料に餌付きづらい傾向にありますが、本種は問題なく食べてくれることからも初心者向けと言えるでしょう。
昼行性なので紫外線ライトやバスキングランプは必須で25℃以下にならないように注意してください。それほど気性が荒い訳ではないのでハンドリングも可能です。
コーンヘッドイグアナ
出典:はちゅなくらし
熱帯雨林に生息しており飼育下では基本的に高温多湿環境で管理する必要があります。樹上性で高さのある飼育ケースを購入する必要がありますが地上で活動することも多いのでそれなりに広いスペースを用意してあげましょう。
食性は肉食性でコオロギやデュビアなど昆虫類を中心とした生餌を与えます。販売されている個体はやや痩せ気味なことが多いようなのでお迎えした後は落ち着いた環境下でしっかりと餌を与えてください。
乾燥系の爬虫類を初めに飼育してしまうと難しく感じますが、本種のような高温多湿で管理する爬虫類を初めに飼育すると特に難しいとは感じないでしょう。
ツギオトゲオイグアナ
出典:とことん写真
メキシコなどに生息する地表性イグアナの仲間です。乾燥地帯から高温多湿な環境にまであらゆる場所に生息している種類なので飼育は簡単です。
幼体のときは木登りに執着する傾向にあるので小さな頃は流木や登り木などをレイアウトしておくと良いのではないでしょうか。最初に大きな飼育ケースにお迎えするのではなく、幼体のときのみ小さめの水槽で飼育しても良いでしょう。
青っぽい色や緑色、灰色など色彩豊かな種類なので多くの個体を見比べてみてください。
ブルーイグアナ
出典:CANDLEブログ
驚くほどの鮮やかな青色に包まれた美しいイグアナです。幼体時は非常に明るい水色のような色合いをしており、成長に伴って深い青色へと変色していきます。
グリーンイグアナやレッドイグアナは流通量が安定しておりお手頃価格でお迎えすることができますが、ブルーイグアナに限っては流通量が不安定で価格も安定していません。
なかなか入荷されることのない種類なのでお迎えしたい方は是非爬虫類即売会やイベントへ足を運んでみてください。
トゲチャクワラ
出典:GIYUの写真ブログ
メキシコ原産の全長60cm前後の乾燥系イグアナの入門種的存在です。
乾燥地帯の岩陰などに生息する地表性のトカゲと言われていますが、木登りをする姿も確認されていることから飼育下でもやや高さのある飼育ケースに流木をレイアウトしておくと木登りをする姿を観察できます。
食性は植物食です。近年はCB個体が多く流通するようになり価格も安定してきたのでお迎えしやすいイグアナの一つと言えます。
グリーンイグアナ
最もポピュラーなイグアナで多くのペットショップで販売されています。
2メートル近くまで大型化する上に樹上性のため高さのある飼育環境を用意しなければならないことから嫌煙される方もいるようですが、お部屋で放し飼いにする場合は猫の登木のようなものを設置しておくだけで問題ありません。
特に成体は気に登らないとストレスを溜め込むということでもないようなのでそれほど飼育環境に気を使わなくても大丈夫でしょう。ただ低温と乾燥には弱いので温度管理をきっちり行い、1日1回程度身体に霧吹きをしてあげましょう。食性は植物食です。