セイロンハナヅノトカゲの飼い方、餌、販売価格

口に突起物がある奇妙な容姿のセイロンハナヅノトカゲ。図鑑ではよく掲載されていますがその飼育方法や流通状況は謎に包まれています。

そんな珍しいセイロンハナヅノトカゲの飼育方法や値段、餌などを余すところなくご紹介したいと思います。

 

セイロンハナヅノトカゲとは?

出典:feathercollector’s diary

別名セイロンサイヅノトカゲとも呼ばれる本種はサイのような角が特徴的なアガマ類です。スリランカの固有種で夜間は非常に気温の下がる地域に生息しているため飼育下においても温度管理が比較的楽な種類です。

同属には3種類存在しており、ダーウィンの進化論にも登場しています。特徴的な角は非常に柔らかく、特に獲物に突き刺すなど生存に必ずしも必要なものではないようです。

明度の低い緑色を基調に黒色や白色の模様が入った体色をしています。

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生息地

昼夜でかなりの温度差がある標高の高い森林に生息しており、木の上でじっと動かずに過ごすことが多いようです。ある程度湿度の高い環境を好み、乾燥には弱い一面があります。

原産国であるスリランカは動物の輸出規制が厳しく、日本をはじめ流通することがほとんどないため幻のペットといえます。

 

セイロンハナヅノトカゲの魅力

輸出規制の厳しいスリランカ原産のトカゲは爬虫類愛好家にとって憧れの存在です。海外では流通することもあるようですが、国内に限ってはイベントなど特別な時期にしかお目にかかれません。

ただ口に突起物がついているトカゲは他にも生息しているので是非チェックしてみてください。珍しい上に飼育難易度も高い本種は爬虫類を愛する者にとって最も憧れるトカゲの一種ではないでしょうか。

 

販売価格

稀に流通する激レアのアガマ類なので基本的に値段はつけられません。セイロンハナヅノトカゲに限らず近年は輸出規制が厳しいこともあり値段をつけられない生体が沢山存在しています。

しかしヨーロッパで流通することが多いようですので、ヨーロッパで飼育下繁殖された個体が輸入されることもあるでしょう。

ワイルド個体も流通しているようなので、どうしても手に入れたい方はヨーロッパで購入して生体の輸入手続きをすると良いのではないでしょうか。いずれにしても数百万円以上は用意しておかないといけません。

 

雌雄の見分け方

オスは比較的鮮やかなグリーンをしていて、メスは地味なナチュラルカラーです。またオスはメスよりも角が立派に成長するので雌雄の判別は簡単です。

 

 

セイロンハナズノトカゲの飼い方

出典:feathercollector’s diary

飼育環境

樹上棲のアガマなので高さのある通気性の良いケージを用意しましょう。登りやすい複雑な枝状の木を立体的にレイアウトしてなるべく樹上で過ごしやすいように組みます。

標高の高い地域に生息しているので、高温には十分注意して夏季はクーラーなどで温度管理をします。目安は25℃前後でホットスポットを少し高めに設定してケージ内に温度勾配を作ります。

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バスキングランプは紫外線量の弱い製品を利用しましょう。クーラーには除湿機能があるため、乾燥に弱い本種は毎日2~3回ほど霧吹きで湿度調整をしてください。

その際に生体に直接水がかからないように注意しながら霧吹きをしましょう。底床にはミズゴケやヤシガラなど保湿性の高いものを利用すると湿度管理が楽になります。

 

カビ発生に注意しなければいけませんが、超音波霧発生装置で霧をケージ内に充満させるのもオススメです。恐らく数週間ほど飼育していると流木や床材にカビが生えてくると思いますので、木酢液を塗ると良いでしょう。

ビバリウムプランツなど多湿環境を好む植物をレイアウトすると生体へのストレスを緩和させることに繋がります。水はアクアテラリウム用のポンプでケージ内に水を循環させるか、水入れにエアレーションをして動かす必要があります。

 

費用

初期費用はどのようなケージを選ぶかにもよりますが、10万円は必要と考えておきましょう。維持費に関しても温度や湿度管理がシビアで電気代が高くつきますので、最低5000円は必要です。

 

餌の与え方

セイロンハナヅノトカゲは樹上棲の昆虫類や小動物を食べています。販売されることはまずありませんが、仮に飼育するとすれば一般的なフタホシコオロギやデュビア、ピンクマウスなどを与えると良いでしょう。

頻度は他のトカゲと同じく2~3日に一度与えます。幼体は毎日食べるだけ与えて成長を促進します。

 

飼育上で気を付けること

海外から動物を輸入する際に巨額の請求をされる可能性があります。また、手続きに数ヶ月かかる国もありますので事前に調べてから購入しましょう。

本種に限らず爬虫類はサルモネラ菌をはじめ人間にとって有害な細菌類に感染している恐れがありますので、触れ合った後は必ず洗剤で滅菌しましょう。

本種の飼育環境が似ているカメレオンなどと同じケース内で飼育しないでください。

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まとめ

国内ではめったに流通することのない幻のトカゲですが、何かの機会にお迎えすることになった時は飼育事例をブログやホームページに掲載するともっと普及するかもしれません。

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