両手で収まるほど小さくて可愛いシマリスがペットとして家で飼えるって知っていました?
ここ近年では犬や猫といった一般的なペット以外の動物を飼うご家庭が増えています。そんな動物の中から、今回はシマリスをご紹介致しましょう。
シマリスについて
シマリスとはネズミ目リス科に属するリスの種類で、背中に黒い5本の縞模様があるのが特徴です。
全長は約12cm~約23cmほどしかなくキビキビと元気いっぱいに動き回る姿がとても可愛らしい動物です。日本ではシベリアシマリスの亜種が北海道に存在しています。
シマリスの生態
日中は木の上や地上などで生活をします。一般的なリスの場合は主に木の上のみで生活をするため、木の上と地上の両方で生活が出来るのはシマリスの特徴的な生態の1つとなっています。
そしてシマリスの巣穴ですが、木の上と地上の両方で生活が出来るため樹洞または地中に穴を掘りそこを巣穴として使用します。
巣穴の中では敵に襲われる心配もないため1日の半分以上を巣穴の中で寝て過ごしているようです。
シマリスの冬眠の期間
シマリスは冬になると冬眠を始めます。その期間はなんと約200日(1年の半分程)を巣穴の中で冬眠をして過ごすのです。
しかし全てのシマリスが冬眠をするわけではありません。北アメリカ西部に生息するシマリスは冬眠をしないため、冬を越すために巣穴にエサを貯蓄して過ごします。
販売価格
多くのペットショップでは約1万円前後という所が多いです。そして春には子リスが生まれる時期のためペットショップには子リスが並ぶ事があります。
子リスの方が少し割高ではありますが、成長したシマリスよりも人に慣れやすくなるといったメリットもあります。
シマリスの選び方
ペットショップなどで並んでいるシマリスを選ぶ時のポイントがあります。まず、元気で活発に動いている事です。
そして毛艶が良く、全体的に少しふっくらとしているシマリスを選ぶと良いでしょう。リスの特徴でもある俊敏で元気いっぱいに動き回る姿をよ~く観察して、大事に1匹を選んでくださいね。
貴重なホワイトシマリス
シマリスの中には「ホワイトシマリス」と呼ばれる体が真っ白なシマリスが存在します。
ホワイトシマリスはとても貴重なためあまりペットショップなどに並ぶ事がなく、値段も一般的なシマリスの約5倍ほどの価格になります。
また、アルビノシマリスという先天的な色素欠乏により体は白く目が赤いシマリスが生まれる事があります。他のシマリスに比べると体が小さく脆弱であるという点が特徴です。
寿命
野生としてのシマリスの寿命は約4~5年ほどです。ペットとして飼育されるシマリスの場合は環境などが合い飼育が上手く出来れば10年近く生きることもあります。
短命になるか長生きをするかは飼い主次第となりますので飼育をする上ではしっかりとした準備と知識を身に着ける事が必要でしょう。
シマリスの飼い方
シマリスは小動物のため犬や猫とは違いとても神経質な動物です。お家に迎えたとしても警戒心が取れるまでに時間がかかってしまうので、むやみに触ったりはしないようにしましょう。
小さなお子さんがいるご家庭だと神経質なシマリスにとって大きなストレスを抱えてしまう事がありますので、子供の手が触れない場所に置いたり、静かな場所に置くなどの対応が必要でしょう。
ケージを用意する
シマリスのケージは十分な高さと床面積が必要になります。最低でも縦・横・高さがそれぞれ50cm以上の物を用意しましょう。
また、ケージをかじったりするので頑丈な物を選ぶと良いです。
床材と巣箱
ケージの底に敷くための床材を用意します。なるべく自然素材を使うと良いですが、一般的なのは針葉樹や広葉樹などのマットです。
次に巣箱(寝床)を用意します。巣箱は自然素材の物が好ましいので、木の素材の物をなるべく使用してください。
木で出来た物であればシマリスがかじる事ができるので自然素材の木の寝床が良いでしょう。
登り木を用意する
木の上でも生活をするためケージの中にシマリスが登れるような長さの木を入れてあげましょう。
細い木だと折れてしまう可能性があるので、太さにも注意してくださいね。
給水器を用意する
給水器はハムスター用で構いません。ケージに取り付けてたくさん飲めるタイプの物が良いで
しょう。
床の置くタイプだと走り回った時に水をこぼしてしまうのでやめた方が良いです。
注意が必要な「噛みリス」ついて
シマリスは秋~冬にかけて冬眠前になると攻撃的な気性に変わります。この状態のシマリスの事を「噛みリス」または「タイガー期」と呼びます。
普段飼い主に慣れて大人しいシマリスでも噛みリス状態になるととても攻撃的になり、ケージに体当たりしたり指などに噛み付いてきます。
噛みリス状態になっている時は怪我をする危険性がありますので、うかつに手を出さないようにしましょう。
まとめ
飼育についてはハムスターなどと変わりはあまりありませんが、タイガー期や冬眠があるという点はシマリスならではといったところでしょうか。
シマリスの価格も意外と安く一人暮らしをしている方やマンションに住んでいる方などにオススメの小動物ペットとして、今後人気がさらに高まりそうですね。