エロンガータリクガメの飼い方|販売価格、寿命は?

他のリクガメと比較すると地味な色合いをしているエロンガータリクガメ。しかし、アジアに生息しており日本の気候に適応しやすく丈夫な種類なので温度管理や湿度管理にシビアにならずに初心者の方にも安心してお迎えいただけるペット向けのリクガメと言えます。

エロンガータリクガメの気になる飼育方法や餌などお迎えする前に知っておくべきことを余す所なくご紹介したいと思います。

 

エロンガータリクガメの特徴とは?

出典:アニマルショップ A-HOUSE

インドや中国などアジアに生息している小型なリクガメの一種で国内においても繁殖個体が流通されています。あまり大きくならないので小型のケージで終生飼育が可能なため、日本の住宅事情とマッチしていて人気の高い種類となっています。

非常に丈夫なためリクガメの入門種と認識されていることも多く、本種の飼育を通してリクガメ飼育のコツを掴んでみるのもいいでしょう。

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寿命

エロンガータリクガメの平均的な寿命は約25年です。飼育下だと紫外線量の少なさや摂食量が多くなってしまい、野生個体と比較すると少し寿命が短くなる傾向があります。

ただし年々性能の良い飼育用品が発売されているので、昔と比較すると長生きしてくれる可能性も十分にあります。上記の寿命はあくまでも平均的な数値なので、お迎えして数年で落ちてしまう個体も存在しますのでご注意ください。

 

販売価格

エロンガータリクガメの販売価格は約3万円です。成熟した個体は里親募集サイトに掲載されていることも多く、幼体から飼育したい等のこだわりがなければ利用してみてはいかがでしょうか。

幼体時は体調を崩しやすいため、リクガメ飼育を学ぶ目的であるなら成体からの飼育をお勧めします。

 

エロンガータリクガメの飼い方

出典:kame-yaのブログ

飼育環境

単独飼育の場合は90cm規格の水槽で終生飼育が可能です。ペア飼育は120~180cm程度の飼育ケースを用意したほうが良いでしょう。エロンガータリクガメは多湿環境が苦手な種類なので飼育ケースはなるべく通気性の高いものを使用します。

紫外線ライトとバスキングライトは必須で強めのものを選ぶと良いでしょう。冬季は保温球やバスキングランプでは25℃以上に保つことが難しい場合があるのでパネルヒーターや保温材などを利用してみてください。

 

飼育ケース内は必ず温度勾配ができるように配慮してください。目安としてはホットスポットを35℃以上に設定して、その他は25℃前後に設定します。

飼育ケース内にはエロンガータリクガメが十分に身を隠せる大きさのシェルターと全身が水浴びできる溺れない程度の浅い大きな水入れが必要です。水入れに入れる水は必ずハイポ等でカルキを抜いて30℃程度に温めたものを入れてください。

高温な環境だと水は腐りやすいので可能な限り毎日交換してあげてください。床材は砂系やヤシガラなどリクガメ飼育で使用されるものであるなら何でも良いでしょう。

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餌の与え方

与える餌は野菜果物などの植物を中心としてタンパク質が含まれる人工飼料も与えてください。飼育環境で生成可能な紫外線量は日光よりも少ない傾向にあるので、餌にカルシウム剤などのサプリメントを添加してから与えると健康的に育てることができます。

ほうれん草などの青菜類は好んで摂食するのですが、病気の原因となる可能性が高いので高頻度で与えることのないように注意してください。幼体には食べるだけ餌を与えると早く成長して体調が安定します。

十分に成熟したエロンガータリクガメは一日1回の給餌で問題はなく、週に1度程度であれば摂食しなくても問題はありません。爬虫類や両生類は死因の原因に肥満が多く挙げられますので与えすぎには注意が必要です。

 

複数飼育

出典:ペットが家族になりたそうに見ている!

エロンガータリクガメは温厚な性格をしているので広い飼育ケースを用意できる環境なら複数飼育は十分に可能です。本種は草食よりの雑食性なのでお互いに傷つけ合うこともなく上手く過ごしてくれることでしょう。

ただし、異なる種類や大きさの違い過ぎるリクガメとの複数飼育は避けたほうが無難かもしれません。直接的な危害は加えられなくてもストレスとなり体調を崩してしまう可能性があります。

 

繁殖方法

成熟したオスとメスを同じ飼育ケースで生活をさせていると交尾をすることがあります。ただし相性が悪い場合や温度や給餌頻度などの環境が合わない場合は交尾をしないことも多いようです。

交尾を数回確認した後は行為によりメスがかなり疲弊した状態になりますので必ず別々の飼育ケースに分けるようにしましょう。産卵させる際は砂系の床材よりも柔らかい土の使用をお勧めします。

 

初期費用と維持費用

出典:♀B品 – CoCo Jungle

初期費用は一式揃えると5万円程度は必要となります。また、維持費用も季節を問わずバスキングライトや紫外線ライトの点灯が必要で摂食量も多いため月々約5000円は必要です。

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まとめ

水棲亀に比べて必要な飼育器具が多いため難しそうと思われがちなリクガメ飼育ですが、水質管理をしない分衛生的に管理することができます。またリクガメは頭が良く人慣れしやすいのでペットとしても満足度が高く、長期飼育を楽しむことができるのでオススメです。

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