溜池や公園の水辺など様々な場所で生息しているカメは昔から老若男女問わずペットとして人気を集めています。
繁殖力があり流通量も多いことから非常に安価で販売されていることから気軽な気持ちでお迎えする方が多く、大きくなってから飼いきれなくなってしまい川や池に放流してしまうために野生下でも頻繁に目撃されるようになりました。
流通している人気のカメの種類ランキング(個人的な意見)を特徴や大きさなどお迎え後に後悔しないための情報を踏まえてご紹介したいと思います。
カメの人気の種類ランキング
1位:ゼニガメ
クサガメと呼ばれることの多い本種は昔からペットカメとして大人気の種類です。数百円程度で販売されるほど安価なためお祭りの屋台でも景品として売られていることがあります。
販売される多くの個体は幼体で小さく可愛らしい容姿をしていますが、メスは30cm前後にまで成長するため相応の大きな飼育スペースが必要となります。
また気性が荒いことで有名なので複数飼育は極力避けることが大切です。事前知識のないままにお迎えしてしまうとヒーターや紫外線ライトを設置することなく陸地と水場だけ用意した小さな水槽に入れてしまいがちです。
しかし20℃を下回ると動きが鈍くなり消化不良に陥ることも多いので、水中ヒーターとパネルヒーターを設置して温度を一定に保つ必要があります。
さらに本種は昼行性で野生下では甲羅干しをする姿を見られることからも紫外線ライトやバスキングランプを設置しなければなりません。正しい知識を持った上でお迎えすれば、実はリクガメや他の水辺に住むカメよりも簡単に長期飼育を楽しむことができる種類です。
2位:ミシシッピニオイガメ
出典:爬虫類倶楽部仙台店ブログ
本種は15cmより大きくなることが少ない小型の水棲ガメです。恐らく多くの人々にとって理想的な条件の揃うカメではないでしょうか。ミシシッピニオイガメは水中から出ることは滅多にないためアクアリウムのような陸地のない環境で管理することができます。
生息地では夜間に活動する種類ではありますが、日中に給餌を行うことで昼行性へシフトチェンジさせることも可能なため飼育者のライフスタイルに合わせることが可能です。
それほど大きくならず摂食量も少なめなので水が汚れるスピードは遅く、忙しい社会人でも安心してお迎えいただけます。
やや低水温に弱い一面があるため20℃を下回らないように気を使うことと水中で生活していてもビタミンを生成するために一定量の紫外線が不可欠なため爬虫類飼育に使用される紫外線ライトを設置する必要があります。
性格は温厚でグッピーやメダカと混泳させても極端に弱っている個体出ない限り捕食されることはありません。比較的綺麗な水を好むので水質悪化には注意して管理してあげてください。
3位:ホシガメ
インド、パキスタンが生息地と言われています。大きさは30センチ程度で、販売価格は2~4万円程度となっています。
4位:ヘルマンリクガメ
飼育がしやすく初心者でも飼いやすいカメの種類です。大きさは約30センチ程度で、販売価格は1万円前後となっています。
5位:キバラガメ
出典:はれ ときどき かめ日記
溜池に多く生息するミドリガメの通称で愛されている本種はアメリカ東部原産の水棲ガメです。繁殖力があり大型に成長することから飼育しきれなくなった人が河川に放流してしまうことが問題となっている種類です。
原産地は日本の気候と大差のない地域のため屋外でも問題なく飼育することができることから水棲ガメの入門種として扱われています。
本種はゼニガメ同様に甲羅干しをして水カビや細菌類から身を守っているため陸地と水場を用意して陸地にはバスキングランプや紫外線ライトを設置してホットスポットを作るようにしましょう。
管理温度に気を使う必要はありませんが、極端に気温が低い場合は代謝が悪くなり身体の中で摂食した食べ物が腐り始めることがあるので、なるべく15℃を下回らないように気を使うことが長期飼育のコツになります。
餌に関しては何でもよく食べますが、ソーセージなどの練り物はキバラガメに悪盈虚言うのある成分が含まれている可能性があるので、可能な限り専用の人工飼料を与えるようにします。
大食漢で水をよく汚しやすいので最低でも1週間に一度は水換えをするようにして不純物の濃度であるTDS(Total Dissolved Solids)が高くならないように配慮する必要があります。
もちろんドブ川にも生息している本種は水質悪化に強い種類ではありますが、屋内飼育で水質悪化が進むと腐ったような異臭がお部屋を漂い飼育者の健康を害する危険性があります。
またTDSの値が大きくなるとコケが生えやすくなり見栄えがわるくなります。
6位:カブトニオイガメ
出典:かめちき
白っぽい明るい色合いが可愛らしい体長15cm前後の小柄な水棲ガメです。ミシシッピニオイガメよりも数センチ大きく成長しますが本種も20cmを超えることはまずありません。
昼行性ではありますが涼しい時間帯に行動することからあまり高温で管理しないほうが良い種類といえます。
管理温度は25℃前後に設定し、陸地と水場を用意してホットスポットを40℃近くに設定しましょう。甲羅干しをする種類ですので紫外線ライトやバスキングランプは必須となります。
稀に甲羅干しをせずに水中に潜ったままの個体が見られますが、そのまま放っておくと体調不良に陥ることが多いので強制的に甲羅干しをさせた方が良いでしょう。
小柄で可愛らしい容姿をしていることから複数匹飼育したい欲求に駆られますが、かなり気性が荒いので同種間での混泳はおすすめできません。カブトニオイガメの甲羅は非常に鋭利で手を切ってしまうことがあるので取り扱う際には細心の注意を払うことが大切です。
7位:パンケーキリクガメ
名前の通り見た目がパンケーキのような薄い甲羅の人気種のカメです。大きさも20センチ程度にしかならず、飼いやすい種類となっています。販売価格は2~3万円前後となっています。