トゲヤマガメの飼い方、販売価格、性格は?

海外で大人気のトゲヤマガメをご存知でしょうか?甲羅がトゲトゲしていて攻撃力の高そうな見た目が特徴的ですが、国内ではメジャーな種類ではないので飼育方法や習性などあまり詳しく知っている方は少ないと思います。トゲヤマガメについてご紹介します。

 

トゲヤマガメの特徴とは?

出典:ワイルドモンスター

主にインドネシアやミャンマーなど東南アジアに生息している陸棲のカメです。チャームポイントであるトゲトゲの甲羅は成長に伴い滑らかになりますが、しっかりとトゲトゲのシルエットは残りますので安心してください。

発色については落ち着いた色に成長します。本種はリクガメほど乾燥に強いわけではありませんので水棲カメよりも陸地で生活する時間が長い程度です。ちなみに中国では食用としても流通しています。

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生息地

出典:サウリナ守口店

標高の低い山地の熱帯雨林に流れる川のほとりに生息しています。基本的に陸地で生活をしておりますが、頻繁に水に入るため水から遠くへ離れることはできません。

枯れ葉や木くずなどの堆積物に身を潜めて休眠します。近年は生息地の自然環境が崩壊したり商用目的で乱獲をしてトゲヤマガメの数は年々減少しています。

 

トゲヤマガメの魅力・性格

出典:サウリナ守口店

トゲヤマガメはマイペースな性格をしています。あまり活発に動かないのでじっくりと観察することができるでしょう。空腹の時は機嫌がわるく暴れまわったりもしますので色々な姿をみることができて面白いです。

ひっくり返すと腹甲には個性溢れる放射状の模様がありますので、ぜひチェックしてみてください。お迎えをする前に、トゲヤマガメは板橋区立熱帯環境植物館で展示されていますので、実物を見ることでお迎え後のイメージをしやすくなると思います。

 

寿命

飼育下での寿命は約20~30年です。リクガメや水棲カメよりも飼育が難しいため寿命まで飼育することはなかなか出来ないでしょう。

 

入手方法と販売価格

出典:サウリナ守口店

希少性は高いですが価格は1~2万円程度で販売されていることが多く、他のカメと比べても安価な部類になるでしょう。

国内ではあまり知名度がないため一般的なペットショップで販売されていることはほとんどありません。爬虫類即売会などのイベントで販売されていることがあります。

 

 

トゲヤマガメの飼い方

出典:サウリナ守口店

飼育環境

体長は最大でも22cm程度とかなりの小型種でケージは60cm規格の水槽で終生飼育が可能です。温度は25℃前後を保ち、最も弱い紫外線ライトを使用してください。

ホットスポットは30℃程度に設定し、ケージ内に温度勾配を作るようにしましょう。冬季の保温はパネルヒーターを利用すると簡単に温度管理ができます。

 

トゲヤマガメは高温にも低音にも耐性がないため温度管理には細心の注意をしましょう。陸地と水が半々になるようにレイアウトして甲羅が完全に浸かる程度の水深が必要です。

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水も冷えないように水中ヒーターを使用してください。陸地には腐葉土など潜りやすい床材を使用して全身が土に埋まるぐらいの深さを用意してください。

テラリウムで飼育する場合は水量が少なく不衛生になりがちです。最低でも週に一度は水換えをしてケージ内を清潔に保ちましょう。植物を入れるとストレス緩和に役立ちますが、トゲヤマガメが食べたり踏んだりする可能性があるので高価な植物はお勧めしません。

 

餌の与え方

トゲヤマガメは植物食で野菜やフルーツを与えると良いでしょう。オススメは「小松菜」「チンゲン菜」「トマト」です。稀にカメ用の人工飼料に餌付く個体もいるので費用が抑えられます。

給餌の際はカルシウム剤を添加してあげると病気予防となりますが、偏食家のトゲヤマガメは嫌がるかもしれません。

 

繁殖

出典:サウリナ守口店

冬季に交尾をすることが多く、卵を産卵します。産卵を促すためにはケージ内を普段より乾燥気味にする必要があります。産卵後は数ヶ月で孵化をします。

生まれたばかりの幼体は雑食性が強く何でもよく食べますが、動物食を与え過ぎると体調を崩して落ちてしまう可能性が高くなるので気をつけましょう。

 

飼育上の注意点

紫外線ライトは弱いモノを使用するのですが、使用期間が長いと紫外線生成量が下がってきますので定期的に交換してください。テラリウム環境で大食漢のカメを飼育するとあっという間に不衛生になりがちです。

数ヶ月に一度は床材を全て新しいものと交換するといいでしょう。流木や床材を使用する前はレンジや熱湯を利用することでハエや微生物を死滅することができますのでオススメです。

よくペットのカメを庭やベランダで日光浴をさせることがありますが、本種に限っては控えましょう。体温上昇は致命的なダメージとなります。

 

複数飼育

トゲヤマガメはストレスに弱いため複数飼育をしていると拒食に陥る危険性があります。

基本的には単独飼育をするように心がけてください。異種との飼育はそもそもトゲヤマガメの飼育環境が特殊ですので不可能です。

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まとめ

ペットとしてかなりの人気を誇るトゲヤマガメは年々減少傾向で希少価値の高い生き物となりました。流通量が少なく入手するのに苦労しますが、それだけ愛着も湧くと思いますのでとてもオススメのペットです。

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