ソリハシコモンエビの飼い方|販売価格、餌の与え方は?

手脚がスラリと細長く赤色と白色が交互に交わるその姿は非常に鑑賞性に優れているソリハシコモンエビ。

海洋性シュリンプの中では全長3cmと小柄な印象を受けますが、水槽内では活発に泳ぎ回ることから圧倒的な存在感に満足度の高い生体となっています。ソリハシコモンエビをお迎えする前に知っておくべきことをまとめてご紹介したいと思います。

 

ソリハシコモンエビの特徴とは?

出典:水槽どうでしょう。

太平洋の西側からインド洋にかけて広く分布している海洋性シュリンプの一種です。小柄なエビに分類されますが、エビを好んで食べる生体以外でしたら基本的に混泳も可能なのでマリンアクアリストからも絶大な支持を得ています。

魚の体表についた微生物やライブロックに付着した藻類などを食べることからクリーナー生体として導入されることが多いようです。価格も比較的安価でお財布に優しい上に鑑賞性に優れた魅力溢れるシュリンプと言えるでしょう。

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販売価格

ソリハシコモンエビは約1000~1500円で取引されています。まとめて購入する方が安価になる傾向にあるので60cm規格以上の水槽にクリーナーシュリンプとして導入する際は3~5匹程度お迎えするとお得です。

 

 

ソリハシコモンエビの飼い方

出典:The Crustacea of Philippine Sea

飼育環境

単体飼育や同種間のみでの飼育は個体数にも左右されますが超小型水槽での飼育が可能です。60cm規格水槽以上でしたら5~10匹以上導入しても過密にはならないでしょう。

ソリハシコモンエビは水質悪化や温度変化に弱いので導入時はしっかりと水合わせと温度合わせをして水槽立ち上げから1ヶ月程度経過した頃にお迎えしてください。

 

観賞魚との混泳をされる場合は丈夫な魚類を先に導入して余裕があればソリハシコモンエビを後から導入すると落ちることもなく安定して飼育ができるでしょう。

床砂はサンゴ砂がおすすめです。本種に限らず甲殻類全般は基本的に暗い場所を好むのでライブロックやシェルターなど隠れる場所を作ってあげると寿命が伸びる傾向があります。

 

水質・水換えの頻度

フィルターはなるべく水量の多いものを活用すると水換え頻度も少なくなり水質が安定しやすいのでオススメです。水換え頻度は1~2週間に一度3分の1程度の水量を交換します。

ソリハシコモンエビは温暖な水域に生息するシュリンプなので冬季等の寒い時期は必ずお湯を活用して水槽の水温と同じにしてから水換えをしましょう。紫外線や殺菌灯などは必要ないので安価なLEDライトで水槽を照らしてあげると良いと思います。

 

照明点灯時や水換え、他の生体との小競り合いをしている最中に水槽からの飛び出し事故が起こってしまうことがあるので蓋をして隙間をなるべく閉じるようにしてください。

ただしあまり密閉してしまうと酸欠で落ちてしまうので注意が必要です。フィルターとは別にエアレーションをしていると油膜対策や酸欠対策になってオススメです。

水温は一年を通して約25℃前後を維持するように冬季はヒーター、夏季はクーラーを使用します。夏季に送風型のクーラーを使用する際は蒸発量が多いので塩分濃度が高くならないように注意をしながら取り扱ってください。

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餌の与え方

出典:ダイビングとサイパン情報ブログ

野生下では微生物や藻類などを食べています。一方飼育下では基本的には観賞魚用の餌やシュリンプ用のタブレット等の配合飼料を与えます。

魚と混泳させる場合は特別ソリハシコモンエビに対して給餌をする必要はなく少しだけ一度に与える量を増やして水槽内にいるすべての個体に餌が行き渡るようにすれば問題ありません。

また魚の体表についている微生物も食べてくれるのでより健康的に観賞魚を飼育させることができるので導入にはメリットがたくさんあります。

 

初期費用と維持費用

初期費用は一式揃えて約5000円~となります。飼育頭数が多かったり観賞魚との混泳をさせる場合は相応の初期費用と維持費用が必要となります。維持費用は電気代と水道代、人工海水の素、フィルターなど月々約1000円です。

 

飼育上で気を付けること

特に海水水槽をテレビやパソコンなどの家電の近くに設置してしまうと湿気や塩分で故障してしまうことがあるので、必ず風通しが良く直射日光の当たらない涼しい場所に設置しましょう。

水槽に水を入れる前には必ず水槽を洗ってマットを敷いてください。小さなお子様やペットを飼育している場合は割れる可能性の高いガラス水槽よりもアクリル水槽を使用することをお勧めします。

 

アクリル水槽とは?

加工のし易さや重量の軽さ、接合部分の綺麗さ、透明度の高さ等様々な利点を兼ね備えている水槽です。ガラス水槽よりも数倍ほど値段が高くなりますが、安全性を考えれば高くはないでしょう。

30cm規格程度であればガラス水槽でも問題ありませんが、100cmを超える水槽を設置する場合はアクリル水槽の方が取り扱いやすい上に安全なのでオススメです。

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まとめ

実はライトイエローやディープレッドなど数種類のカラーバリエーションが存在しているので、コレクション性が高く水槽を華やかにしてくれること間違いありません。

価格も安価なので是非気になった方はお迎えしてみてはいかがでしょうか。

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